特別じゃない、不幸じゃない、だからといって強くもない
2001/07/16 00:13
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投稿者:あふらま - この投稿者のレビュー一覧を見る
病気を持っている、両親がいない。こういうシチュエーションだと、とかく周りが特別扱いしがちになる、少なくともそういう目でみてしまう。
しかし、当人達はそんなことを望んではいないはずだ。普通に接して欲しい、遠慮のない方がいいと思っているのではないだろうか。
だからといって、当人達に不安がないかというとそうではない。自分のおかれた環境に押しつぶされそうにもなることもあるだろう。
この作品は、特別な事情をもった中学・高校生の微妙な心理状態と自分の置かれた立場を受け入れながら成長する姿を描いた短編集である。誰しもが、経験できるまた、想像できるシチュエーションではないが、読み終わった後の余韻は心地良い。中でも、3話「栗樹−カスタネア」は秀逸。
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投稿者:雪 - この投稿者のレビュー一覧を見る
もう年じゃないね。
そうゆう読んでも何にも感じない。
昔まゆみさんが結構好きだなー
今はBLもの普通に読める時代になって、
あの頃みたいときめきもういない。
ただ少し気になるは『夏緑蔭』『栗樹―カスタネア』です。
現実世界にある幻想世界
2001/03/08 15:58
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投稿者:藍桐 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作を含む短編集。
収録された全ての物語に共通して流れているのが幻想的な世界。ただ、それはファンタジー小説のように明らかに現実に存在することはありえない世界ではなくて、私達の生活の中でひょっとした瞬間に出会えるような、そんな、なんともいえない微妙な世界。
大人ではないけれどだからといって幼児でもない、子供なのかもしれないけれど子供と言ってしまうと少し違和感がある、そんな少年達が性別を越えた人間という存在として悩み、愛し、成長していく姿はさすが長野まゆみとうならせます。
読み終わった時に少しだけ幸せで、なんとなく暖かく、穏やかな気持ちになれる本です。
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装画:長野まゆみ
装丁:松田行正
“少年たちの孤独と淡い愛情、儚い命の凛々しさを描く表題作など珠玉の短編五編。”(裏表紙解説より)
収録作品:『鳩の栖』、『夏緑蔭』、『栗樹―カスタネア』、『紺碧』、『紺一点』
お気に入りは『紺碧』、『紺一点』の紺シリーズ。
(文庫版)
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受験を控えた中学3年生、初めて、長野まゆみさんに出会った本です。思い入れたっぷり
じんわりとした感情が胸の奥に広がります。内容は書きません。読んで下さい。
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現在読書中!古本屋でみっけてついかってしまった!でもあんまりすきじゃないかなあ。いつものわくわく感がない、いまんとこ。
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血縁だけではない家族の形と季節をテーマにした短編集。各話扉絵を飾る長野氏のイラストも素敵。お気に入りは表題でもある「鳩の栖」転勤族の家に生まれた操が何度目かの転入先でこれまで出会ったことない性質の少年、樺島に巡り合い、初めて楽しい学校生活を過ごせるようになったのに、実は樺島は病を抱えていたという…長野を読み慣れている人にはおなじみの展開なのですが。この物語で初めて"水琴沓"というアイテムを知ったのです。
血の繋がらない母と暮らしていた寧がひょんなきっかけで別れて暮らしていた実の兄と出会う「夏緑陰」唯一の肉親だった姉を亡くした亨の教師である義兄と親友・真木との関係を描いた「紺碧」「紺一点」の連作もお気に入り。
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長野まゆみの短編集。これはそこはかとなく落ち着いた感じがします。「上海少年」とは違って、主人公は大抵、普通と言うか、おとなしめな子ではないかと。「鳩の栖」は「耽美」っぽい感じ。全体が靄に包まれたような、曖昧な雰囲気が好きでした。現代っぽい所を舞台にした小説の中ではこの短編が一番好きかも知れない。私が某シリーズ読めないせいなのかも知れませんけど…。
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水琴窟をはじめて知った、きっかけの本。
空気感がこのうえなく好み。
読んだ後、自分の中にその空気が残ります。
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清澄さと静けさに満ちた短篇集。長野作品はどれも好きだが、特にお気に入りの一冊。
表題作の遣る瀬無さが美しい。雨が静かに振る庭に朗朗と響く水琴窟の音に憧れて、この上なくアンビエントな水琴窟のCDを買ってしまったほど。
他の作品も切ない。特に紺連作は、続篇も含めてとても好き。少年愛に抵抗のある人にはお奨め出来ないけど。
長野作品にしては癖が少ないので、上海少年、天体議会と並んで長野初心者へよく貸す本。今も先輩のうちに出張中。
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「紺碧」「紺一点」の真木。
彼のまっすぐな想いがとても好きです。
この本は全ての短編が秀逸です。
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長野さんの作品で一番好きな作品です。長野さんの書き方は独特なものですが、とても好き。ゆっくり物事が流れている気がします。
まだ全然集められていないのですが、長野さんの作品もいつか集めたい。今考えているのは「東京少年物語」です。
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長野まゆみの本では、一番何度も読んでいるかも。
過剰な部分が排除されているのでさらっと読むこともできるし、この人自身が持っていると思われる家族に対するコンプレックスのようなものが伝わってきて濃く読み込むこともできる短編集。
自家製ヨーグルト食べたい…。
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長野作品は最近避けぎみですが、昔はがりがり読んでました。
鳩の栖は初めて読んだ長野作品です。あわあわとして今にも消えてしまいそうな少年たちの、なんともいえない物語は毎回どきどきさせられます。
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装丁や文章といった細かいところが違和感なく作られており、見て読むという二重の楽しみがある。短編が多い。全部読みきれていない。ここ数年は、基本の少年話に同性愛的色合いが入っているらしい。