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匂いの記憶 知られざる欲望の起爆装置:ヤコブソン器官 みんなのレビュー
- ライアル・ワトソン (著), 旦 敬介 (訳)
- 税込価格:2,090円(19pt)
- 出版社:光文社
- 発行年月:2000.11
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紙の本
意外に動物的なヒト
2002/05/08 10:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジル・N - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒトは五感を持っている。触覚、味覚、聴覚、視覚、嗅覚。これらのよく知られている感覚以外にも感覚があるとしたら…? その一つが、本書のテーマであるヤコブソン器官によってもたらされる、もう一つの嗅覚とでも言うべき感覚だ。
ヤコブソン器官はヒトの場合、鼻口から一センチ半ほど入ったところの鼻中隔の両側にひとつずつ、一対の穿孔として備わっている。私たちはとかく視覚や聴覚を重視しがちであるが、本書は数々の興味深い実験やエピソードを交えながら、ヒトが自分たちが思っているよりもずっと、ヤコブソン器官によるもう一つの嗅覚を含めた嗅覚に影響されているということを紹介する。
動物が行なう匂いによるコミュニケーション、ヒトもフェロモンに影響される、なぜヒトだけが自らの匂いを不快に感じるのか、人間関係における匂いに影響。匂いはほかの感覚よりも、ヒトの無意識的な部分への働きかけが強いようだ。ヒトは、知覚したことを意識できないほどの弱い匂いや、フェロモン様の物質にも、行動を左右されたりしてしまうらしい。
自分で意識できている感覚だけがすべてではないということ。ヒトも嗅覚によって、動物のような第六感のような感覚を使える可能性があること。とても刺激的な内容だ。
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