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紙の本

父親だからこそ

2001/06/14 01:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まちゅ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 女性が子供を育てる。というのは昔のことであって、最近では男性でも子育てに参加するというのは不思議ではなくなってきたようです。
 けれど反対に「やっぱり母が育てる」と思っている人も少なくないでしょう。それは「俺も立派にやったぞ」と言える男性が少ないからかもしれません。
 母性、父性とは一体何なのかを考えさせられた一冊です。

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紙の本

ものごとには順番があるのだ

2001/09/19 11:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みゆの父 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 いきなり書くのもなんだけど、僕は「父性」とか「母性」とかって言葉を信用してない。地球上に何十億人もいる人々を一まとめに「父(母)」って呼べるのが信じられないし、「父(母)性」を口にする人に限って「近頃の若い者はなっとらん」とか「ほんとうの父(母)性はこんなもんじゃない」とか説教したがる。だから、こういう方々とはお近付きになりたくないって考えてきた。でも、この本の著者の鈴木さんはまだ若いから、いくらなんでも「昔は良かった」とは言わないだろうし、おまけに「文壇最強の子育てパパ」(一一六ページ)だそうだから、ちょっとは違うだろうと思って読んでみた。
 鈴木さんによると、よくある父親って、怖い頑固一徹、ものわかりがいい友達、家にいない仕事人間、このどれかだけど、どれも父性がない。農耕民族と共同体の伝統のせいで、日本人の個人の自我は弱く、自分で決められない。自分で決められないから、目上や年上には頭を下げるくせに、いざというときに愛する家族を守れない。つまり、日本には男らしさも父性もなかったし、今もないのだ。だから、子供を持ったら、意識的に父性を作らなきゃいけない。子供を持つことは、親の人生にとってもプラスなんだし。そして、鈴木さんがいう父性は、危機に立ち向かう勇気、生活経験のなかで広い視野と想像力を養うしつけ、人生の様々な可能性の提示、厳しさを教えて自立させること、この四点だ。
 僕はこのエッセイを面白く読んだし、育児は楽しいってメッセージは大切だと思った。でも、それだけだ。あとは不満ばかりが残る。とりあえず二点にわけて説明しよう。
 第一、僕も「守り、しつけ、伸ばし、別れる」っていうのが(鈴木さんは父性の基本だっていうのに対して僕は父母を問わないと思うけど、それは措いといて)育児の基本だと思う。でも、それって一般論だし、当たり前すぎる。「守る」を例にすると、守るって何か、どう守るか、守れないときにどうするか、そういった具体的な問題が世間一般の親にとっては大切だし切実なのだ。
 第二、鈴木さんの育児経験は恵まれすぎてて、世間一般の父親の参考にならない。たしかに小説家を目指す生活は大変だったとおもうけど、配偶者が働いてるから、疲れる仕事をする必要はないし、子供を保育所に預けられたから、九時から五時までは好きな小説を書ける。母親に置き換えてみれば、夫の収入で暮らせるのでパートに出る必要はないし、日中は子供を保育所に預け、社会復帰に備えて勉強するって感じだ。掃除や洗濯や料理はしなきゃいけないけど、こんな環境だったら、大抵の父親は育児好きになるだろう。
 ちなみに僕も二歳の娘がいるけど、朝から洗濯、物干し、朝食の準備、食器洗い、保育所に行く娘と仕事に行くかみさんの見送り、九時前に出勤(通勤一五分なのは助かる)して夕方五時すぎに帰宅、同じころ帰宅するかみさんと二人で夕食の準備と娘の相手、食器洗い、風呂の準備、交代で娘の入浴と続く。大体九時に娘が寝るので、ようやく一服したら一一時、もう就寝の時間じゃないか。
 僕が自分の育児生活を記したのは、自慢するためじゃない。僕の仕事が九時五時で終るから育児できるっていいたいからだ。毎日疲れて午前様だったら、育児するエネルギーなんて残ってないだろう。そんな父親に向かって「父性がない」っていうのは傲慢だと僕は思う。大切なのは、父親を会社から家庭に取り戻すこと、そのための制度を社会全体で考えることなのだ。そのうえで、それでもやっぱり育児しない父親は「父性がない」って批判してもいいだろう。ものごとには順番があるのだ。それを間違ったこの本は、反面教師として読むことにしよう。

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2011/05/24 21:03

投稿元:ブクログ

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2011/12/18 16:37

投稿元:ブクログ

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