理工系のためのＭＡＴＨＥＭＡＴＩＣＡ入門 みんなのレビュー

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投稿者：蒔田　敬　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　Mathematicaは複雑な記号積分や数値，グラフィックの処理が可能なコンピューター言語システムだ。また，Mathematicaが持つノートブックシステムを利用して方程式やグラフィックを含むドキュメントを作成する事もできる。
　本書は，著者が実際に大学で教えているMathematica3.0の授業の講義ノートから掘り起こした内容がメインになっており，講義の教科書としても，個人の参考書としても使える構成になっている。Mathematicaの概要と基本文法の解説の後，二章以降で量子井戸の粒子エネルギー，パルス波の伝播，粒子運動のシュミレーション，グラフィック機能をカバーした課題，効果的なプログラミングテクニックなどを数式と実際のコードで紹介する。
　添付のCD-ROMには本書と同内容のテキストとコードが収録されており，Mac，PC，UNIX上での利用が可能である。最初のうちは少々難解な印象を受けるかもしれないが，本書に収録された豊富なサンプルプログラムはある程度慣れたユーザーにも参考になる内容だ。
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