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紙の本
薬学の知識を持つよう勧める
2001/02/02 04:10
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投稿者:青木みや - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は「常識」と銘打ちながら内容はかなり専門的で、著者の意見が多く入っている。どちらかというと薬学の有用性を訴え、その知識を持つように勧めた本だ。前半では、薬はなぜ効くか、薬はなぜ高価なのか、病院でもらう薬と薬局で買う薬の違いなど、一般的な疑問に答えている。後半では、製薬業界の内幕や臨床試験の問題点、遺伝子治療とテーラーメイド薬、ロボットによる薬の開発(HTS法)など最前線が紹介され、「患者本位の薬作りを目指すべき」という呼びかけで締められている。
「市民といえども科学的な実験の限界とその解釈についてある程度知る必要がある」、「自由に選択できる能力は必要最低限をきちんとマスターしたものだけが持ち得る能力である」という著者の意見には頷けるが、やはり本書は予備知識をもって挑んだ方が理解が早いと思う。医療従事者はぜひ読むべきだ。エッセンシャル・ドラッグ(WHOが示す基本・必須医薬品)についての意見は、『クスリ社会を生きるーエッセンシャル・ドラッグの時代』と読み比べると面白い。
(青木みや/管理栄養士 http://member.nifty.ne.jp/live/)
<目次>
はじめに
第1章 薬はなぜ効くのか、なぜ効かなくなるのか
第2章 薬の見つけ方、薬の作られ方
第3章 売り手市場から買い手市場へ
第4章 薬を正しく使うには
第5章 薬を使う上での問題点
第6章 遺伝子情報から薬は作れるか
第7章 発見から発明へ
第8章 病気になる前に病気を止める
第9章 21世紀の薬
おわりに
もう少し詳しく知りたい方のために
<関連>
『クスリとからだの本当の話』(工藤一彦 佐藤達夫 PHP研究所)
『クスリ社会を生きるーエッセンシャル・ドラッグの時代』(水野肇 中公新書)
『分子レベルで見た薬の働き』(平山令明 講談社ブルーバックス)
『世界のエッセンシャル・ドラッグ』(浜六郎 別府宏圀訳 三省堂)
鈴木クニエ氏のコラム『クスリ、効いてますか?』
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