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紙の本
実務家として司法制度の問題点を身をもって感じてきた著者の説得力ある教育論
2001/06/05 19:56
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投稿者:『月刊司法改革』 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この1年半ほどで、「法科大学院」ないし「ロースクール」構想が、全国の大学にこれほどまで波及していくことをだれが予想できたであろうか。いまや具体的な制度設計の青写真を提示しなければならない段階にきている。しかし、ここで忘れてはいけないことは、司法制度改革の一つの柱として法科大学院構想があるということである。
その意味で、本書は時期をえたものである。著者は、第二東京弁護士会法曹養成二弁センター委員長として、これまで弁護士会のロースクール構想のグランドデザインを創ってきた一人である。単なるカリキュラム提示にとどまらない、その実践に裏打ちされた視点があるからである。
序章「ロースクール構想の実現」では、ロースクール構想と法曹一元や陪審など司法制度改革全体との相互関連性を重要視する。序章は本書全体のガイダンスでもある。
また、実務家として司法制度の問題点を身をもって感じてきただけに、教育論には説得力がある。たとえば、第1章「法科大学院における新しい民事実務教育の指針」では、裁判の基礎をなす証明度についての教育がなされていないため、現在の訴訟運営に重大な欠陥があると指摘し、証拠優越準則の導入を提案する。
法科大学院構想は、「新しい法律家の誕生を展望させ」(本書はしがき)るものである。産みの苦しみを本書とともに共有したい。
(C)現代人文社
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