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紙の本
砂鉄とじしゃくに関する疑問をていねいに説き明かしていく。これこそ、科学的ものの見方考え方です。
2001/01/29 18:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドードー - この投稿者のレビュー一覧を見る
砂鉄集めの遊びをしたことがあるでしょう?この、砂鉄って何なんでしょう?それが、前半に説き明かされるテーマです。答えを聞いてしまえば、「コロンブスの卵」で、「なあんだ」ということになるのですが、この本では自分の中に湧き起こった「何?」「なぜ?」を大切に考えていくのです。
「石は磁石にすいつくか」の項では、好奇心をもって、それまでの考えにとらわれずに<とにかくためしてみよう>とした名倉氏・梶田氏・柳田氏のことも驚きをもって書かれています。科学する心とはこういうものということのようです。
1979年版のあとがきに、「科学の教育では、みなさんが自分ひとりで、考える習慣を育てることが大切です。そうしないと、独創的な考え方が育たないからです。ところが少し大きくなると、多くの人びとは自分ひとりで考えるのをおそれるようになります。まちがえてみんなから笑われるのが心配になるからです。ですから、独創的な考え方を大切にするためにはまちがいをおそれないことが大切です。」とあるのですが、昨年のノーベル化学賞を受賞した白川英樹氏も同じ様なことを言っていました。
今の科学教育はどうでしょう。
実験教室や科学あそびははやっていますが、内なる疑問を大切にし自分で考えてみる過程がなおざりにされているのではないでしょうか。板倉氏が大切に思ってきたことを、今もう一度、よく考えてみたいものです。
この本は、1979年4月に福音館書店から出版されましたが絶版となり、1991年に少し改訂されて国土社から出版され、再び入手困難な状況となりました。今回、それを残念に思った仮説社によって、「オリジナル入門シリーズ2」として出版されました。三たび登場!というわけです。
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