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紙の本
イイヒトと見せてかなり曲者……??
2001/05/29 22:38
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投稿者:miyagi aya - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の夏野が、人懐こいという割にはわりと辛気臭い性格(笑)をしていて、前半は彼の高梨に対するその疑り深さに「こんないい奴のどこを見て自分がもてあそばれているかもとか思うの?」と変な感じがしていたのですが、中盤から後半にかけてはその後ろ向き加減がいい方向に作用して、楽しく読めました。
というのも、夏野とデキるまではやたらと優しくて「いいひと」の印象が強かった高梨ですが、その後の様子を書いている2話目では余裕しゃくしゃくで妙に夏野にそっけなく、夏野じゃなくとも「コイツもしかして何か裏があるのでは…?」と思わせるのに十分な要素を持っていました。高梨のことが好きだけど自分の手の内全部を見せて甘えるほど素直にはなれない…という夏野の葛藤がよく伝わってきて、彼が思い詰めて一人でじたばたする様子も切なくて良かったです。
主人公の恋愛相手の高梨は決して悪い人間ではないですが、かといって恋愛対象としてベストな存在という訳でもなく、ただその中途半端な冷たさ(調子の良さ?)が逆に魅力になっていたと思います。べたべたに甘くはないけれど、いい男なんですよね。
この全体として見ると、二人が完全にお互いを理解しあってハッピーエンドというより、ひとつの誤解が解けて仲直りしてめでたしめでたしという感じなので、もしかしたらまだ続くのかもしれません。
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