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麻雀の新しい時代への予感
2001/06/10 06:16
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投稿者:菅野 - この投稿者のレビュー一覧を見る
嶺岸信明、来賀友志のコンビの麻雀劇画といえば、10年ほど前に刊行された「あぶれもん」、「勝負師の条件」が名作であり、俺も熱くなって読み耽ったものだ。「あぶれもん」の健三の、「勝負師の条件」の剣城の勝負に対する厳しさに痺れたものだった。
阿佐田哲也の描いていたバイニンたちが跋扈していた時代ならいざ知らず、今の時代は、麻雀は裏プロや博打打ちだけのものではなくなっている。インターネットで東風荘などの「賭けない麻雀」に人気があることや井手洋介氏らの競技麻雀の団体により、麻雀も競技として普及している。金のやり取りのみを楽しむことから麻雀そのものを楽しむことが当たり前のこととして認知されてきているということだろう。
そんな時代ではあるのだが、バイニンやら裏プロ、雀ゴロたちが大金を賭けた真剣勝負にも、剣豪小説や西部劇に、あるいは将棋や囲碁の真剣師を描いた物語に対する憧憬のようなものもある。「天牌」が描こうとしているテーマは麻雀というゲームに対する考え方の一大転換なのではないだろうかと思えた。本作の主人公・沖本瞬の麻雀に対する姿勢に、ついそういう期待をしてしまうのだ。
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