忙しい人のための簡単にできる１０分間トレーニングがわかる！ みんなのレビュー

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：牛尾篤　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　「人間、体をきたえておけー」先日電車に乗っていたら、こんなセリフをがなりたてているオヤジがいた。しかしそのオヤジの体型は、腹はせりだし、顔色はブロンズ色というほど悪い、ああこんなオヤジにだけはなりたくない、体をきたえておいてよかったとつくづく思った。

　トレーニングを始めて私が思うことは、体力づくりは「ヤリダメ」が絶対出来ないということだ。ベンチプレス一つをとってみても、二週間休んだだけで、前回上った重量が出来なくなる。一週間毎日ジムに通って、次の週全部休むより、毎週２回だけでもトレーニングを続ける方が、体力はついていくのである。
　本書はいかにあきることなく、トレーニングを続けるかが、テーマとなっている。
　そのため一回の運動量は10分間、９種類のプログラムが組まれている。
　この本のトレーニングは体調を整え、おとろえた筋力・体力を復活させることを目的としているので、自分の体重を負荷とする運動がほとんどだ。

　例えば「筋力アップ戦略１」は、腕立てふせ、プロレスラーがよくやっているヒンズースクワット、腹筋をきたえるクランチ、背筋を強化するバックエクステンションの４種目が紹介されている。胸、足、背中、腹と、この４種目だけで十分にきたえることができる。
　一回で４種目を行うのがむずかしい人は、月曜は腕立てふせ２セット＋スクワット２セット、火曜は背筋と腹筋、水曜日休んで再び月火のメニューをくり返してもよい。
　筋肉を発達させるのに注意することは、一週間のうち休養日を２日以上はとること。運動前か運動後はなるべくストレッチを行って筋肉をほぐすこと。
　基の４種目に体がなれてきて、物足らなくなってきたら、より負荷を強くするために、椅子を使った腕立てふせや、ダンベルを使ったトレーニングを加えていく。運動経験のほとんどない人は、１〜２ヶ月は、基本４種目をきちんとやった方がよい。

　私の経験でいえば、腕立てふせだけでも一日おきにおこなえば、３ヶ月したころから筋肉がついたなと、実感が出来るようになった。ついついあとまわしにしがちなのが、腹筋と背中、そしてストレッチ。ストレッチなしで寒い日に腕立てふせを始めて肩がつったこともあった。たった一日10分間のトレーニング通信販売の高価なトレーニング通信販売の高価なトレーニング器具を、次々と買いかえなくても、一日おきに本書のトレーニングをおこなえば、あなたも一年後にはひきしまったボディの持ち主になっているだろう。　（bk1ブックナビゲーター：牛尾篤／イラストレーター・画家　2001.03.29）