紙の本
SFを書くことにまつわる短編とエッセイ集
2001/03/21 18:52
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投稿者:sfこと古谷俊一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アシモフ最後のSF作品集と銘打たれた短編集。第1部はSF短編集ですが、第2部はSFについて、第3部はSF小説の創作技法についての、アシモフ誌初出のエッセイです。
最初の作品は「作家になりたかったロボットの話」。作品内作品も面白いが、全体として「もの書きのもつ思い、恐怖」などが出ていて興味深いかと思います。第1部では他にも表題作が、SFという形式に対する想いが出ていて興味深いと思います。
第2部は、SFの基本的な題材や社会的な影響についてのエッセイ。SFのものの考え方を再確認するのに有益かと思います。
第3部は、SF小説作法と題しまして、実践的な指針や話づくりの考え方などについて書いてあります。自分の詰まっているところ、疑問に思っているところとを年頭に読んでみると、とくに有用です。
全体として「SFを作ること」についての分厚い一冊となっており、SFものを書いてみたい、遊んでみたい人の参考になると思います。お値段は文庫としては高いですが、548ページありますしね。
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ロボットものの短編「キャル」で、キャルが書いた3作目の小説が小悪魔アザゼルだったことに吹き出しました。
アシモフの小悪魔アザセルものって、全部キャルが書いたのかな?(笑)
表題作の「ゴールド」は、読み応えはあったものの、映像イメージを浮かべるのが困難でした。
アシモフの有名な作品は長編が多いのですが、短編集もなかなか楽しいです。
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久々に読んだアシモフ。
やっぱり好きだなぁと思いました。
好きなはずなのに長編はほとんど読んだことがなくて、せっかくのエッセイ部分が意味が飲み込めないところがあったのが残念。
そろそろSFにどっぷり浸りたいと思っていたので、来年はアシモフの長編シリーズに手を出してみようかな。
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ヒューゴー賞受賞の表題作をはじめ、いくつかの短篇が収録される本書ですが、本の半分以上はアシモフ自身のエッセイで占められます。このエッセイがまぁ実におもしろい。
SF界の巨匠アシモフがSFについて、SF小説の技法について、ときには自身の作品について色々語ってくれます。アシモフは誰もが認める作家なのだから、尊大な態度があっても決しておかしくないのだけど、これがまた適度な謙虚さを保っていて好感。かといって、まったくの聖人君子というわけではなく、隠しきれない尊大さがあるところも可愛らしい。
エッセイ自体も、時折思わず笑いが漏れてしまうぐらいユーモアに富んでいて、素直におもしろい。いやぁ、やっぱりアシモフは読ませる力があるなぁ。
前半の小説自体は、正直可もなく不可もなくって感想なのですが、後半のエッセイがただただ面白く、そして人間味溢れるアシモフの姿が垣間見られて、なんだか彼の作品だけでなく、彼自身も好きになってしまう一冊でした。
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短編集というよりもエッセイ集に近いが、アイザック・アシモフを知る上でなかなか興味深かったです。出版社の意図するところがあるのでしょうが、手に取るのをためらうような古めかしさの表紙絵でした。
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「ロボット三原則」を考案した、アイ・ロボットの原作者。今も、全世界のSF関係者に絶大なる影響を与え続けている、アイザック・アシモフの最後の作品集です。
ある作家の家で働くロボット「キャル」は、主人と同じように小説を書いてみたいと願うようになる。キャルの申し出を快諾した主人は、小説を書けるようにキャルを改造するが…。ブラックユーモアの「キャル」がオススメ。
※)「ロボット三原則」
1.ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
2.ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
3.ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
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アシモフマニアのための短編集
表紙 5点野中 昇 嶋田 洋一・他訳
展開 6点1995年著作
文章 7点
内容 628点
合計 646点
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最初の数編を読んで、思わず巻末の初出一覧を見てしまった。若いころの作品にしか思えなかったから。
しかし、確かに1985-1991までの晩年の作品でした。アシモフは1958から1981まで、ほとんどSFを書いていない。これらの作品を読むと、まるで20数年のギャップを、まるでワープしたかのように、依然と変わらず書き続けたのだと分かる(解説にも同じようなことが書いてあったが)。
立派と見るべきか、進歩がないというのか。ともあれ、これまでのアシモフに免じ☆3つ
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3部構成のうち、2、3部のエッセイは楽しめる人とそうでない人にわかれるやろなぁ。ぼくはそのエッセイに興味があって読み出して、楽しめました。アシモフもいろいろ読み返したいなぁ。
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短篇とエッセイだった。アシモフさんのエッセイ初めて。ネタは考えに考え抜いてできるもの、具体的には…という具体的な脳内で骨子が組み立てられる様は興味深かった。若い頃に書いた「夜来たる」が好きなのね。ロボットはチェコ語で労働や奴隷を意味する。諷刺は大げさに言い滑稽な印象を、皮肉は逆を言いだいたい怒りを与える。