紙の本
本当は恐ろしかったグリム童話
2001/08/17 13:46
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みんみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
グリム童話だけではなく、アンデルセン、オスカー・ワイルドの童話を初版を参考にしながら、作者がその裏にある意味を探っていった7つの童話集。特に、「幸福な王子」は心が洗われる清らなお話なのでお勧め。
「ラプンツェル」ゴテルおばさんの男への復習の為に、ラプンツェルはおばさんに訓練され、男を破滅へと導いていく。
「ヘンゼルとグレーテル」は森の中で捕らえられた多くの子供達は、実は魔女に食べられてしまうのではなく、大貴族ジル・ド・レに残酷な殺され方をされていたのだった。
オスカー・ワイルドの「幸福な王子」は生前、幸福な王子にはいいなずけがいて2人はとても愛し合っていた。王子とツバメが人々を幸せにしてあげた為に、雪の中で死んでいく姿に、涙が出そうになった。
紙の本
「原作」ではなく「パロディ」。
2002/07/18 15:34
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:凛珠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者自身も「私なりに書いた」「イメージを膨らませた」と書いているように(それとも文庫化にあたって加筆された言い訳だろうか?)、この本は童話の原典ではなく、桐生操による既成童話のパロディとして読むべきである。それにしても、女性週刊誌のような内容ばかりだ……。たとえ学者でも、女性(男性にもいるが)が性的なことを書くと、えてして女性週刊誌的な低俗な内容でしかないものを、あたかも高級なものか何かのように胸の悪くなる厚化粧を施すものだが、本書は化粧が素直なだけマシかもしれない。
正直、桐生操の文章よりも弓本純加氏の挿画の方が価値があると思う。本書の個人的評価は、文章は★★くらいだが、絵は★★★★★にして良いと思った。弓本純加氏の挿画は少女漫画風な美しさが油絵と良くマッチし、高級感がある。青や紫・白などを多用した色使いもとても綺麗だ。是非もっと活躍して欲しいと思う。ベストセラーになったとはいえ、本書の挿画には勿体ない。
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んー。グロければいいってもんじゃないな、って思いました。怖いだけの話が好きなら読んでみてもいいとは思いますが、あまり得るものが無かったと個人的には思いました。
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ベストセラー2巻目。グリム童話以外にもアンデルセンの童話も混じっています。中には恐ろしくないものもあるので、1巻よりはソフト……かもしれないかな?
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讐の道具として育てられたラプンツェル、人殺し領主の罠にかかったヘンゼルとグレーテル…。その他、ブレーメンの音楽隊、人魚姫、裸の王さまなど、グリム童話の本当の姿を暴き出す第2弾。 。
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妖艶で残酷な昔の話、第二段。リアリティあるエロスと残虐のまじる物語。子供には絶対に読んでほしくない…笑。前回に比べて皮肉なものが多かったので、前作とは別な雰囲気で楽しめた。そして今回はアンデルセン童話の非常に有名な物語も収録されていた。やはり残酷。というよりは常に哀愁が漂っていた。
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知っている話でも、著者が想像力を膨らませてまるで小説のような感覚で話を書かれているので、どうなるのかとドキドキしながら読んでいました。ただ、自分でも良く分かりませんが…何だか少し物足りない気がするような…。
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誰もが知っている童話が深いところまで書かれていて面白かったです。
1巻のほうはまだ読んだことがないので、機会があれば読みたいと思っています。
ちなみに、この中で一番気に入っているのは「ラプンツェル」。「人魚姫」では泣きました。
童話って深いんですね…。
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人魚姫であり続けたいのに、王子様は違う人。怖いというか切ないけど、この作品だけもう人ひねり足りない気がする。残酷に仕上げるなら、王子様も殺せばもっと学ぶものが多い物語になると思うのにな。
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前作に比べてちょっとギャグっぽい感じのもあったし、アンデルセンも加わってるところらへんネタ切れを疑いそうになりますが、それでもやっぱ面白いですw
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再読
この本ではじめて
「ラプンツェル」を知ったので
その後に広く知れ渡る
いわゆる一般のラプンツェルを読んでも
しっくりきませんでした笑
ていうか髪の毛痛いべな・・・
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「本当は恐ろしいグリム童話II」3
著者 桐生操
出版 kkベストセラーズ
p114より引用
“甘い甘いお菓子の家と、
怖い怖い魔女のとりあわせとは、
あたかも子どもたちに
「甘い話には毒があるよ」
「うまいことを言う人についていってはいけない」
という一種の警告なのかもしれない。”
世界中で親しまれている童話を初期の記述に近づけて、
さらに著者の独創を盛り込んで書かれた一冊。
グリム以外にアンデルセンなどの作品を基にした物語もあります。
上記の引用は、
ヘンゼルとグレーテルに対する解説の一文。
うまい話に裏があるというのは、
現代でも通じる考え方だと思います。
前作に引き続いて、
ドログロでお腹一杯になります。
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前作で慣れてしまったからか、あまり残酷で恐いという感じはしなかった。
グリム童話以外に、アンデルセン童話と『幸福の王子』も収録。
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1巻がおもしろかったのですぐに読みかかった。しかし、1巻よりも図書館になかったことが印象深い思い出。1巻で免疫ができていたせいかあのときの衝撃は少なかった。
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ここまで言ってない!というグリム兄弟の声が聞こえたような…。
まあ、いろいろな解釈があるということでしょうね。
グリム童話ではありませんが、『幸福な王子』がとても良かったです。