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紙の本
そういえば、何かの“はじまり”を思い出すのって難しいね。
2001/03/18 01:18
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投稿者:たき - この投稿者のレビュー一覧を見る
少し過激なお話を書くヒトなのでは?と思っていた可能氏の名前を理論社のYAで見つけて驚き、さっぱりとした装丁にも惹かれて読んでみた。
主人公は、小学校六年生の男の子。大人らしい考え方をし始めたばかりらしい彼の考えたことというかたちですすんでいく文章。行きつ戻りつしながら、成長している彼を感じる。
読んでいる私の中にも、何かが始まったように思ったけれど、それが何なのかよくわからない。少しずつ澄んでいく感じはあって、いやな気分ではない。好きな詩をふと思い出して読んでいるときの感じ。泣きたいと思っていないのに何故か涙が出るときの感じ。
春って、なんとなく新しいことを始めたくなる。勝手に何かが始まってしまったりもする。ちょっと自分の理性の範疇じゃないところに、ほとんどのことの「はじまり」っていうのはあるなぁって思う。そんな季節に読んだからこそ、よかったのかも。
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