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ネットコミュニティ戦略 ビジネスに直結した「場」をつくる みんなのレビュー
- エイミー・ジョー・キム (著), 伊東 奈美子 (訳)
- 税込価格:2,420円(22pt)
- 出版社:翔泳社
- 発行年月:2001.1
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紙の本
ネットはシンプルな世界?
2002/02/12 23:51
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投稿者:よしたか - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、会員同士のコミュニケーションが盛んなAOLや、ヤフーなどのサイト設計に携わった人だ。
サイトの設計について重要なのは、どんなソフトやハード及びシステムを使うべきかということではない。それよりも、役割、イベント、儀式、通過儀礼、ライフサイクルなどを用意することだ。これが本書を読んで一番驚いたことだ。じっさい読んでいると、まるで、部族やムラの文化について書かれた文化人類学・民俗学の本でも読んでるような気分になってくる。
イベントではハレとケを演出し、ライフサイクルでは、新米→常連→リーダー→長老、といった役割を用意する。神話のようなバック・ストーリーをつくっておくとコミュニティの結束がたかまる。部族の統率法を読んでるようだ。その例としてあげられているのが、「スター・ウォーズ」の「昔、むかし、宇宙のはるかかなたで……」だったりするのがハリウッド文化のアメリカらしいけど。
ネットの世界というのは、思ったよりも土俗的な世界なのかもしれない、と思った。これまでは、複雑な現代社会の最先端にあるのがネット社会だと思っていた。むしろ、逆なのかもしれない。考えてみれば、ネットの世界のほうが、現実社会よりも、よほど単純だ。大勢の人がネットに参加するのは、現実の世界が複雑になりすぎたので、シンプルな世界に所属したくなったのかもしれない。
単なるマニュアル書ではなく、いろんなことを考えさせてくれる本だ。これから読者参加型のサイトをつくってみたい人や、インターネット社会に興味ある人にはオススメ。
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