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死ぬ間際にある人たちとのやり取りの逐語記録、患者を取り巻く医師、看護師、牧師、ソーシャルワーカーについての対応と、それらについての洞察。
患者とのやりとりは温かみを持つものの、記述は概してたんたんとしており、決して感動作ではない。しかし、死にゆく時期をとても重要な、また、難しい、そして特別な時期だと実証した功績は大きい。
自分はもちろん、大切な人の死も含め、死は誰にとっても他人事ではない。つまり、避けては通れない。
死を受容するまで、つまり、今まで切り結んできた全てのものから離れていくまでの過程を見せつけられ、生きることと死ぬことのベクトルの反対さ、つまり、人間には、大きな二つの課題が人生に課されていることを思った。全力で生きること、そして、最後には生きる上で積み上げた全ての財産、とりわけ人間的な絆から離れなければならないこと。そのどちらも困難な道だ。
本書はとても私に死を意識させてくれた。
その上で、「さぁ、今日を生きよう」。
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何度も同じ話がループされるので、読むのに疲れて何度も挫折しました。けれど発見も多く、驚きもありました。この先の人生で少しでも役立てばいいなぁと思いました。
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末期医療を扱った1969年の古典。死を目前にした患者へのインタビューが随所に挿入される。思い出したのはトルストイ「イワン・イリッチの死」の読後感。人間は死ぬことができる、のだ。よき死を死にたい。
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末期の患者や家族へのインタビューを元に、DeathとDying(死の過程)について述べている。死の過程には段階があり、それを理解したうえで患者の望みを出来るだけ叶える医療に魅力を感じた。キリスト教とユダヤ教以外の宗教の患者の例が書かれていないのは、仕方ないが寂しいと思った。
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264ページ
ボーリング ← ボウリング
305ページ
頼り ← 便り
(2010年5月30日の第12刷。
それ以降の増刷分は、正しくなっているかもしれません)
(2013年3月12日)
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死に至る(主に末期のがん患者など)人間の心の動きを研究した書。余命を宣告されたあと人間はどうやってそれを受け入れ、死んでいくか。とっても重いテーマの本だった。人間は本来的に自分を不死身だと思っているのだそうだ。少し勘違いしていたかもしれない。テレビなどで他人の死を見ると、自分もいつこうなるか分からないと体面上は思ってるつもりでも、実は今回も自分ではなかった(自分は死なない)と思っているのだそうだ。その通りかもしれない。だからこそ、出発点が同じだからこそ、人間は大きく分けると大体同じような経緯を経て死に至るのかもしれない。非常に興味深かった。あと、宗教(この中で多くでてくるのはキリスト教)が末期には必ず重要な役割を果たす。無宗教が圧倒的多数の日本人はこの部分をどこに代替するのかも気になった。
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放射能問題に対して自分が思う恐れと疑心や数値と今までまなんできた事だけから頭で考えれば楽観視できる部分もあるけど、死ぬ瞬間までの段階で言うならまだ、否定の段階にまでしか達してないな。。
突然死でないならジワジワと苦痛を感じるんか?!そんな時に幾つか本を読んだ中で今でも記憶に残る一冊。
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末期患者へのインタビュー集と、それを通じて、末期患者へどのように接すればよいかの考察。
率直になれ、が一つのキーワードなのか。
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死の宣告を受けた人間はどうなるか、をつぶさに観察して書かれた名著である。
著者は死にいく人にどんな気持ちですかとインタビューして回る。それは残酷なことだろうか。実は患者にとってそうではないことがこの調査によって分かる。それは救いになることもあるのである。死ぬ心構えをするために読みたい本。
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末期患者200人への直接面接を基にした、終末医療を考える上で聖書とされる一冊。死は「瞬間」ではなく、否認・怒り・取引・抑鬱・そして受容から成る「過程」である、というのが著者の到達した結論だった。
本の中で再生不良性貧血により17歳の若さでこの世を去った少女との面談の記録があった。その当時、「治療できる見込みも有用な方法もない」と医師から宣告された病気。現在は骨髄移植等の方法で9割近くの患者が生存できると知った。ああ、医療の発展とはまさに数え切れぬ命を散らした先人の礎・・・。
ただ、キュブラー・ロスが終末医療にあまりに身を捧げ過ぎたために、晩年は輪廻転生とかチャネリングとかの思想にのめりこんで、半ば追放という形で医学界を去ったのはたぶん知らないほうが幸せな事実。
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再受験の勉強中に息抜きで読んでみたら, 涙が止まらなくなって困った。
子供ができてから涙腺がゆるみまくってる。
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言わずと知れたターミナルケアの議論における古典。ただキューブラー・ロスは次第に臨死体験とか精神世界のほうに行っちゃって、精神科医というゆり宗教家とか神秘家になっちゃったって批判されたらしいので、むしろ続編も読んでみたい的な…(´・Д・)」
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On Death and Dying ―
http://www.chuko.co.jp/bunko/2001/01/203766.html
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人は、いつかは死ぬ。
というのは、誰でも知っていることではあるが「死は『誰か」には起こっても『自分』には、まだ起こらない」と思いながら過ごして行く人が、ほとんどだろう。
本書は、死が「自分にも起こる」と自覚した人、あるいは自覚に至ろうとする人々が、どのような心の働きを経た(あるいは経て行く)のかを、二百人を超える臨死患者へのインタビューを通して、丹念に紡ぎ上げた記録である。
身の回りの人々や、来るべき自己の死と、穏やかに向かい合うための助けとなる一冊。
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[ 内容 ]
死とは、長い過程であって特定の瞬間ではない―人生の最終段階と、それにともなう不安・恐怖・希望…二百人への直接面接取材で得た“死に至る”人間の心の動きを研究した画期的な書。
[ 目次 ]
1 死の恐怖について
2 死とその過程に対するさまざまな姿勢
3 第一段階/否認と孤立
4 第二段階/怒り
5 第三段階/取り引き
6 第四段階/抑鬱
7 第五段階/受容
8 希望
9 患者の家族
10 末期患者へのインタビュー
11 死とその過程に関するセミナーへの反応
12 末期患者の精神療法
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]