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本書は著者が日本各地を訪れた時の状況を記録しているのだが、その語り口が実に生き生きと日本の地方の風景や人々を、時には率直な感情を交えて描写しているうえ、しかもそこに、法制度と地方の生活実態の調和というテーマが巧妙に織り込まれているのである。民俗学のフィールドワークの法律家版といったところだろうか。
http://d.hatena.ne.jp/hachiro86/20080304#p1
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民法学の大家だった著者が研究のために訪れた日本全国各地の風土を紹介するエッセイ集
民俗学フィールドワークと法学の相の子の様な内容で、研究内容からも視点からも文章からも、著者の中川先生の人柄が滲み出ている。
個人的には自分でも行った事のある白川郷の、大部分がダムに沈む前の話が感慨深かった。
前書きでもあとがきでも言及されているけれど、この本に入らなかった土地の話を残す前に中川先生が亡くなられてしまったのは残念で仕方が無い。
もっと色々な土地の話を読んでみたかった。
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昭和初期の村社会の習慣と相続の関係について、エッセイ風に記録された本。読みやすいし、今はなき古き日本の風習が数多く語られている。シリーズ化してほしかったと惜しまれる良書。http://www.ac.auone-net.jp/~bosigai/Nakagawa_Zennosuke/Nakagawa_Zennosuke.html