紙の本
今度はこうきたか
2002/02/15 22:06
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投稿者:茶羅 - この投稿者のレビュー一覧を見る
随分楽しみにしていた作家の本です。「オロロ畑でつかまえて」「なかよし小鳩組」「ハードボイルド・エッグ」を書いた人です。この三冊はものすごく楽しい本です。腹をかかえて笑ってしまいます。そして、今回の『噂』も同種の本かと期待して読み始めました。
違うんですね。全然違う。よくもまぁこんな本が書けるもんだと感心します。
推理小説なんです。だから前者の三作品とはまったく違います。始めての分野に手を出したってカンジです。それなのに完成度は高いです。
若い女の子が殺されます。これは口コミを利用して香水を売ろうとした企業の噂を利用した殺人です。誰が犯人かまったくわかりません。
主人公は刑事です。妻の死から一線を退いた男です。そして、コンビを組むのが美しい女性刑事です。若いのに階級は主人公よりも上なんです。お互い子持ちで連れ合いには死なれています。その二人がじわじわと事件の確信に迫っていきます。でも、誰が犯人かは全然予想もできません。推理小説ファンならまったく始めての傾向の作品に戸惑うでしょう。もしかして、物足りなさを感じるかもしれません。
そして、最後に犯人は捕まるのですが…。
ぼくは最後まで読んで最後は??? のまま読み終えました。つまり、犯人は違う人物ではないかと思うのです。刑事の娘が犯人なのかな、と思うのです。そんな読後の感想を持つ後に引く本です。一体犯人は誰なんでしょう。わかった人は教えてほしいもんです。
ともかく、是非ご一読をおすすめします。
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最後の1行がスゴイ!と聞いていたので、長編だけど頑張って読みました。
女子高生を狙った連続殺人事件。その被害者は全員、足首を切り取らていることから、渋谷を中心に噂されている「レインマン」ではないか。ミリエルという香水をつけていればレインマンには狙われない・・・。
小暮刑事と名島警部補のコンビもよかったし、面白かった。
そして、ラストは驚愕・・・とまではいかなかったけど、驚きました。
でも、後味が悪いのでもう読みたくない。なので−1点。
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すごく面白かった。荻原作品は本人が広告代理店に勤めた経験があるからか広告業界を舞台にしたものが多いけど、これは口コミを題材にしたもの。とてもうまいと思った。あと、オチがこわすぎ。
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「なぜ人を殺してはいけないのか」これに答えるのは簡単なようで難しいんだと思った。ラストは本当に圧巻!信じられなくて何回も見直しました(笑)最後までドキドキしながら読めます
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Talk of the devil, and he is sure to appear. 「噂をすれば影」な、ミステリー。
ラストも気が利いていた。
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最後の一行は衝撃だけど・・・
この犯人を殺人へと至らしめた
流れが弱くない?
あと人物描写がどうにも好きになれなかったです・・・
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作者の荻原浩氏は、広告代理店に勤めていたらしく、そのことから生まれた作品かもしれません。
どんどん噂が広がっていく模様は、現実味があり、口コミって恐いなと思います。
読んでいて、なんとなく石田衣良の匂いがしたので高校時代が懐かしくなりました。
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2006.12.26読了。都市伝説という噂とネットの匿名性を利用し、利用される。ラスト、寒気がした。
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このミステリーはなかなか面白かった。一気に読みたかったが,夜,体力が持たなかった。私の足は24〜24.5センチなので
彼の好みには合わない。もちろん,華奢でもない。最後の「きもさぶ」。そりゃないだろう〜,って感じ。
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この人のミステリー系好き!ぞくってすんもん!これも最後怖かった…ってかだいぶ前に読んだのでかなり忘れ気味なんですけど笑でも思い出したらもう一回読みたくなった◎
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最後の1行。
ココに凝縮されています。それにしても全く予想できなかった。そして、ホントの衝撃です。
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昔口裂け女の噂がありましたよね
べっこう飴を持っていると助けてくれるって話。
それと同じ都市伝説をわざと渋谷の女子高生達に流します。
渋谷の女子高生達が登場しますが、じつにリアル。
しかもキーを握ってるのも女子高生。
女子高生のネットワークがなければ、この事件は解決しなかったはず。
でもこれは警察が舞台のお話だったりもする。
警察内部もリアルに書かれております。
最終章、とくにラストの一行に驚きました。
絶対に最後を先に覗かないで読んでくださいネ。
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足首を切り取られた女性の死体(連続殺人)。その事件を追う刑事。
・テンポよし
・最後の一文がポイント
・ちょっとわかりにくい
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物語性としては、目の付け所のよいテーマや独特の切り口を
用いている割には、物語性として少し弱い気がする。
オチがかなり評判のよい作品でもあるが、ヒントが多いことや、
ストーリー的にしっくりこないためか、そこまで驚かなかった。
ただ、それも今作を期待しすぎたからではあるが。
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「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。
でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって。」
香水の新ブランドを売り出すため
渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。
口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。
販売戦略どおり、噂は都市伝説化し
香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり
足首のない少女の遺体が発見された。
面白かったです!!!!
途中でもしかしてそうかな?と思ったオチだったけど
でも最後の一文で決まった!って感じですね。
物語としてはとてもキレイにまとまってると思います♪
それにしても荻原さんはいろんなタイプの話がかける方
ですね〜。どれも面白いからすごい!(笑)