紙の本
リフォームした貴石の輝き
2001/06/16 20:47
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投稿者:笹丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『万葉集の恋の歌をポップスの歌詞のような感覚で翻訳した現代語訳と「今」を切り取ったヴィヴィットな写真のコラボレーションによってリミックスした写真詩集』っていうコンセプトの文庫なんだけど、これが結構おもしろい。
原歌よりも先に写真と現代風意訳がでてるのも、読み手の想像力を刺激してマル。
内容はこんな感じです。
「身に起きることすべてを
会えるシグナルと信じて
あなたは待っててくれるかな?」
は、
「眉根掻き 鼻ひ紐解け 待つらむか 何時かも見むと 思へるわれを」
になります。
うーん、削れる限り削り取って今風にリフォームした貴石って感じですね。形こそ違うけれど色は一緒っていうか。
でもね、万葉集の恋の歌ってエッチなんだよね。けっこう、現代語訳するとヤらしい…。きゃー。あんな訳やこんな訳があるう!
…どきどき。
いにしえ人の熱い思いをリアルに現代に蘇えらせたらこんな風になっちゃったていう本です。
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万葉集は切ないんですね。これを読むと日本語の美しさをあらためて実感できますよ。人を好きになる気持ちは今も昔も変わらないんだなと思いました。
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「『万葉集』ってクラシック(古典)じゃなくて、ポップスだったんだ―。」という裏表紙の文句にイチコロ。中をパラパラ見てすぐ気に入った。昔の人って粋だね☆なんか和歌を作りたくなる。
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切なくて 愛しくて つのる想い と3シリーズ出ている。
万葉集を現代語に意訳し原文と解説をつけた写真詩集。
どの歌も、時を超え現代の恋と変わらない想いが溢れている。
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確か2つの本のリミックス版だったと思う。1200年前の万葉集がどれほど現代的かを再確認できる一品。発売当初に買ったあたしは付箋紙だらけになった。
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大昔の和歌がもの凄いフランクに現代語訳されてる。当たり前だけど、感情に時代は関係ないと思った。3篇出てますが、これが一番好き。
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和歌を現代語訳に訳したもの。今も昔も恋愛への切なさは変わらないんだなぁということを実感します。なんといっても写真がとても素敵!写真集としても楽しめちゃう一冊です。シリーズが出ているのでコンプリートしたいな。
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恋は今は あらじと
われは 思へるを
何処の恋そ
つかみかかれる
広河女王
あきらめよう
もうやめようと思っていた恋に
突然、つかみかかられた。
そんなウタ。
恋は
したり、されたり。
落ちたりもする。
どこかでみかけたコピー
恋が着せ、
愛が脱がせる。
つかみかかれるような 誘惑
してますか?
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『万葉集』ってクラシックじゃなくて、ポップスだったんだ−。
日本最古の歌集、万葉集を現代語訳し、写真とのコラボレーションをした写真詩集になっています。
さて、万葉集と言うと古典の時間にいやいや読んだと言う人も居るかもしれません。勿論、万葉集に限らず。
このシリーズは好きなんですが、敢えて言うと、元々の歌集そのものもストレートで美しい言葉が使われてます。恋をすれば、いつの時代もきっと婉曲な表現なんてしている暇は無いのだとわかります。
訳に関しては好みも勿論あることなので、多くは注文をつけませんが。
家持のように愛されてみたい、と思うのも、郎女のように愛したいと思うのも一興かなと思います。
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万葉集を現代風に意訳した、とっても素敵な一冊。
昔、テレビの5分間番組にもなってましたよね☆
平安時代の人達は、こんなに短い言葉に思いを込められるなんて、すごい事だと思います。
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ウタは良かったんだけど写真がなぁ。。。
私の好みではなかったかも。
でも他のシリーズも買うと思います。
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日本最古の歌集、「万葉集」から恋の歌だけを抜粋。
現代風に意訳した本。
写真・和歌・現代訳、そして結構辛口な訳者のコメント。
このコメントが、なかなか面白い。
1200年も前の昔の人たちも、現代の私たちも恋すると気持ちは一緒みたい…。
昔の人は、何かと制約があったり、電話もメールもなくて、こんな短い和歌に自分の想いを籠めていたんだから、スゴイ。
かくばかり 恋ひむものそと 知らませば
遠くそ見べく あらましものを
作者不詳
恋がこんなにつらいものだと
最初からわかってたなら
ただ遠くから黙って
あなた 見つめてたのに
夜昼と いふ別知らに わが恋ふる
こころはけだし 夢に見えきや
大伴家持
昼も夜もいつも
僕は君を想うから
君は夢を見るだろう
昼も夜も君を想う
僕の夢をきっと
なんせ、「恋の歌」だから、ちょっとくらいクサくても、ご愛嬌。
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とにかく、写真がいい!!いつか人を被写体にして、たくさん写真を撮りたいと、この本を手にしてから思っています。
カメラほしい!
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万葉集の中から恋歌を選び、大胆な意訳をした写真集兼短歌集。シリーズ一作め。短歌の収録数は少ないが、人を撮った写真の美しさもあり満足感あります。短歌はポップス。とても読みやすく共感できます。
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万葉集の超意訳本。
昔、深夜に数分の番組としてこの本の訳が紹介されて、教科書でしか万葉集に触れたことの無かった自分は衝撃を受けた。
繊細だったり大胆だったり。いつの時代も人間って変わらないんだな、と思わせてくれるので、古典に苦手意識がある人にもオススメ。
ただ訳が良いだけに、しっくりこない写真が多いのが残念。