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スティーヴン・キングが
自分の娘ナオミとピーター・ストラウブの
(このとき共同で「タリスマン」を執筆中)
息子ベンのために書いた たった一つの
児童書だそうです
「むかしむかし、デレインという名前の
王国に、王様とふたりの息子がいました」
こんな書き出しで始まります
まさに正統派おとぎ話のスタイルです
でもって いちいちお話おじさん風の
啓蒙的なセリフが入ってくるのです
それがちょっと気になって
うるさい感じがしますが・・
話のここかしこに何気なく散りばめられた
キーワードが用意されて
さすがキングならではの展開に
なってますからご安心あれ〜
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個人的にファンタジーといったらこの話。大好きです。
キングの他の小説って読んだことないのですが、推理物とかホラーとか殺伐とした物語が多いイメージがあります。
これは間逆。しょっぱなから下ネタ(当時の自分にとっては)入るのはびっくりしたけど。
いやもう…フラッグの残酷さ加減に惚れぼれですよね。
このやろうと思いつつももっと活躍してくれ、みたいな。なんなんだこのかっこいい悪役。
そういえば小学生のころこれで感想画描いたっけな。
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小学生の時に読んで難しかったのを覚えている。わからないところがあったが、面白かったのことも覚えている!
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キングが子どものために書いたファンタジー小説ですが、タワーシリーズの派生ですし、オトナが読んでも十分にワクワクします。
老王ローランドには二人の王子がいた。ドラゴンの心を持つ勇敢な王子、兄のピーター。父親によく似ている弟のトマス。
立派過ぎる故に兄を恨む弟。そんな弟につけこみ、王国支配を目論む魔術師フラッグ。国の行く末はどうなるのだろうか――。
上下巻ですが、字も大きくて読みやすい。そして、兄がいつものキング節でとんでもないピンチからどう脱出するのか。王道ストーリーかもしれませんが、本当にワクワクします。
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『スタンド・バイ・ミー』『ショーシャンクの空に』などを手がけるスティーヴン・キングのファンタジー小説です。
実は、キング初挑戦だったりして。ホラーが苦手なのでちょっと敬遠していたのですが、これはキング唯一の児童書ということで手に取ってみました。
娘にあてたお話を改稿したもので、とても読みやすくスリル満点の面白い児童書でした。
ドラゴンは序盤にちょっと出てくるだけで、基本は王国の謀略ものです。
どんなに駄目な人間でも強かったり、立派な人間でも間違ったりと、大人になる前に知っておくべき大切な事が書かれていたと思います。
ただ、お子様から「これどーゆー意味?」って聞かれても慌てませんように。
上巻は特に夜の生活やらキタナイ大人の実態やら、かなりダイレクトな描写があって、正直ドギマギしました……!
かなり容赦ない内容ですが、個人的にはその強烈なアクを中和させて児童書として成立させた読みやすく易しい翻訳が絶妙だったと思います。
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私がまだ中学生だった時、初めて手に取ったスティーヴンキングの本がこれでした
この作品は娘へのプレゼントとして書かれた、作者唯一の児童向けの小説です
児童と言っても、中高生向けですかね
子供向けファンタジーなのに、大丈夫なのか、と思うような描写もありますし
ドラゴン、魔法、王、といった正当派ファンタジーなのだけれども内容はすごく薄暗い雰囲気を漂わせています
子供の時はわくわく読めて、大人になって読むと政治や彼らの人間くささといった深いところへ、側面を変えて何度でも楽しむことができます
作者が好きな人は、どうせ子供向けだし、と読むことをやめないでぜひ手に取ってもらいたいです
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たんたんと進む。
冒頭から中盤までのもっていきかたは、スピード感がある。
章の分け方もテンポが良い。
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12歳の娘のために書いたというわりには、冒頭からがんがんセックスに関わる話がでてきて、自分が娘だったらちょっと恥ずかしかったりしそう。多少描写が冗長で、だるい部分あるにはあるが、さすがスティーブン・キングと思わせるような、人物のからませっぷりはなかなかのもの。とはいえ、大人でもそれなりには楽しめるけれど、やっぱり子ども向けかな。
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児童書コーナーでよく見かけて気になったまま何年も読まなかったスティーブンキングのファンタジー
映画化するという話をきいたので読んでみました
今のところ
児童書とはいえ
ちょっと色々大人向きっぽい
中学生向きかな
身に覚えのない罪を着せられる
ってシチュエーションはつらい
がんばれピーター
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舞台は一見、平和そうな王国。
年老いた王の二人の王子は、勇敢でドラゴンの心を持っている兄と、王に似た心弱い平凡な弟。
王国には邪悪な魔法使いがいて、王国に悲劇と混乱を招こうと陰謀をめぐらせる。
それぞれの登場人物の心の中が細かく描かれていて、読み応えがあり、怖い場面にドキドキしたり、登場する人たちを応援したりしながら物語の世界を楽しめた。
著者のスティーヴン・キングが愛娘に贈った初の冒険ファンタジーだそうだけど、子供向けかどうかなんて関係なく面白かった。
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おもしろかった。期待以上。さすがはキング。ホラーではないけれど、人間の怖さをじわじわ書かせたらさすが。
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平和な王国、王さまに王妃さまに2人の王子。
そして悪い魔法使い。
舞台は絵に描いたようなファンタジーの世界。
国王暗殺の罪で塔に幽閉される兄王子ピーター。
代わりに実権をにぎる魔法使いフラッグ。
言われるがままに王位を継承した弟王子トーマスは、あの日
ドラゴンの眼からすべてを見ていた。
フラッグと父が2人で酌み交わしていたあの夜。
あの時の父の言葉は今でも彼の脳裏に焼きついて離れないー。
「なんだ?今日の酒は混ざりもののような味がするぞ」
***
王道をいったような世界観と筋の通ったシンプルなお話。
なのに人の無意識の部分や言い表しにくい微妙な感情を描いていて厚みがあります。
質の高いファンタジーという感じがして、自分の中ではかなり好きな作品。
ただ、テンポはあまり良くないかも。読むのがしんどくなるところもあります。
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12才の娘に贈った物語だと、読み終えてから知り驚いた。児童書コーナーにあったがとても小学6年生向けとは思えないくらい面白かったから。久しぶりにワクワクさせてもらった。(2013.5)
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日本語版のハードカバーは2001年に出版されているのですが、文庫化を待ってる間に入手不可になってしまいまして、少し前に始めたメルカリで落札して、ようやく入手したものです。
オビの背に「スティーヴン・キングが愛娘ナオミに贈った初の冒険ファンタジー」とあり、カバーイラストはたむらしげるさん、むかしむかし…から始まって文体もですます調の語りかけ風ということで、「子供向けなんやなぁ」と読み始めたのですが…
物語開始直後の4ページ目、「針の塔の裏にある処刑場で首をはねられていたからです。」!!!
同じページ「五十という年齢では女のおなかに赤ん坊をつくれる年数が、あとわずかしか残っていないともいいました」!?!?
5ページ目「サーシャは婚礼の夜まで、パンツをおろした男というものを見たことがありませんでした。夫のたるんだおちんちんをしげしげと見て、」!!!!????
子供…向け!?
と思って調べてみると、執筆当時にナオミは12歳だったそうで、「なるほどねぇ」と妙に納得したり安心したりしながらページをめくったのでした(^◇^;)
デレイン王国の若き王子ピーターは、国民の誰からも愛されていました。しかし、長年王国に仕えていながら、実は王国の混乱を企む邪悪な魔術師フラッグに父王殺しの濡れ衣を着せられ、17歳にして囚人として「針の塔」と呼ばれる高い高い塔のてっぺんに幽閉されてしまいます。
彼に変わって王となったのは5歳違いの弟王子トマスでしたが、王国の実権は実質フラッグの手中に収まってしまいました。
父を殺した真犯人がフラッグと推測したピーターは、「針の塔」からの脱出というとてつもない困難に挑むことを決心します。
ハムレット+モンテクリスト伯(実は読んだことないんですが(笑))+刑務所のリタ・ヘイワース(キング作品ですね)+少年探偵団といったテイストのストーリーは、ハラハラドキドキで大人が読んでも面白さ満点。
登場人物には、キングのあの超大作にも出てくるキャラや、キングの娘ナオミ、キングの友人であり「タリスマン」の共著者でもある作家ピーター・ストラウブやその息子ベンの名前が使われています。
そういった遊び心も織り交ぜつつ、でも紛れもなく本気のキング印の上下巻(キングは分冊が似合いますよね)、堪能させていただきました。面白かったー。