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紙の本
知るということ
2006/01/09 00:47
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:akkomtmt - この投稿者のレビュー一覧を見る
波照間島を訪れたとき、たまたま出会った人に教えていただいた本です。私はそれまでも本島で何度か沖縄戦について学んできましたが、離島のことまで考えが及びませんでした。
本島での地上戦は、敵はアメリカだけではありませんでした。むしろ、もっと身近なものに怯えて日々を過ごさなくてはならず、本当に生き地獄だったようです。上陸の無かった離島はどうだったのでしょう。ふと思い立ってやって来たこの日本の南の果ての島で、偶然知り合ったこの絵本で沖縄離島での惨劇を知ることになりました。やはり、一番の恐怖は日本兵でした。最初は子ども達の教師と言って良い顔をして島民に馴染み、そしていざその時が来ると、恐ろしい軍人に変貌したと言います。人間の醜さ、恐ろしさというのは、普段わからないものです。極限状態では、人間は何をするかわかりません。人間はそういう一面も併せ持っているという悲しみも、この本から伝わってくるようでした。
私にこの本を紹介してくださった女性は、内地から移住してきた方でしたが、この本に学生時代に出会ったことがきっかけで、この八重山の島々を訪れ、すっかり魅了されて生活するようになったそうです。すっかりもう島の人でしたが、やはり島のことをよく勉強されていました。私はたまたまこの方の経営するお店に入り、たまたま島のことを質問したために、この本に出会うことができ、またこの歴史のことを知ることができました。悲しい恐ろしい出来事は繰り返してはいけません。けれど、そのためにはこの悲しさ、恐ろしさを知る必要があります。私はこの本に出会って、そしてまた平和な世界を伝えることができて、ラッキーだと思います。小さな島でのこの人との、そしてこの本との出会いをこれからも大切にしていきたいと思います。
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