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アオサギとツル ダーリ採集によるロシア民話より みんなのレビュー

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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.4

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紙の本

眺めていればいるほど、その絵も、そしてその物語も味わい深くなってくる

2001/03/30 22:15

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投稿者:赤塚若樹 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『きりのなかのはりねずみ』につづく、ユーリー・ノルシュテインとフランチェスカ・ヤールブソヴァによる絵本『アオサギとツル』。出版社こそことなれ、著者も翻訳者も同じだし、なによりともにノルシュテインの映画から生まれている。そのうえ前作があまりにも鮮烈な印象を残しているのだから、ついこの2冊をみくらべてみたくなるのは致し方のないことだろう。だが、両者はかならずしも同じ系列に属する本ではないようだ。

 『きりのなかのはりねずみ』が基本的に子ども向けにつくられているとすれば、『アオサギとツル』のほうは、どちらかというと、大人が楽しむためにつくられた絵本だといえるかもしれない。本の大きさも、『はりねずみ』は(絵本でよくみかける)大きな判(A4)だが、『アオサギ』のほうはちょうどその半分で、気分としては、「絵」本というよりも「イラスト」集といったところだろうか。ページの構成も『はりねずみ』では見開き全体が絵になっていて、そのなかに文字がおかれているが、『アオサギ』では右のページに絵があって、左のページの上にロシア語の原文、その下に日本語の文章がおかれているといった具合。

 両者とも、その絵、とりわけ登場「動物」が「やさしさ」をもって描かれていることにかわりはないが、『はりねずみ』が全体として「やわらかな」感じがするのにくらべて、『アオサギ』のほうでは、画家のリアルなタッチがわりと際立っているように思える。しかも『アオサギ』のほうでは、絵がかならず(ページのうえに描かれた)「額縁」のなかに収められているために、色調のちがいはおいておくとしても、両者の面持ちはかなりちがってみえることだろう。

 そのあたりを心に留めながら、裏表紙に書かれたつぎのような言葉を読むと、この本をさしだす側がどのような読者を意図しているかが何となくみえてくるような気もする——「恋する人、恋しない人/恋に恋する人/恋を失った人/恋探しの人/心にそっと寄り添う/あなたに贈る/そしてもちろん/心の揺れを知らない/子供たちに贈る/愛と知恵のファンタジア」。

 ということらしいが、それはともかく、ここに一羽のツルがいて、アオサギに求婚する。「あのお、ぼくと結婚しませんか?」アオサギは「ふん!」とそっぽを向くものの、考えなおして、ツルのところへ飛んでいく。「あなたのお嫁さんになるわ!」ところが、ツルはあろうことか「結婚は思い直しました!」と答えてしまう。後悔したツルはアオサギのあとを追いかけて、もう一度求婚するが、今度はアオサギがいう。「おととい来てちょうだい!」——「仲直りしましょう」「いや」——「待って!」「うんざり!」——アオサギとツルはいまでもこんなやりとりをつづけているらしい。

 おろかしいのか、微笑ましいのか、なんともむだなこの強がりがいいではないか。眺めていればいるほど、その絵も、そしてその物語も味わい深くなっていく、これはそんな本だと思う。きっとこのさきも、ときおり何とはなしに開いてしまうことだろう。そういえば、表紙には「ダーリ採集によるロシア民話より」と書いてある。すると、本書の魅力の一部は民話に由来するものだったのだろうか。だが、さしあたってこのことは、同名の映画とのちがいと同様に問わないでおくことにしよう。 (bk1ブックナビゲーター:赤塚若樹/翻訳・著述業 2001.03.31)

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2005/10/02 09:23

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2008/04/03 01:40

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2012/09/03 13:37

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