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みんなのレビュー5件

みんなの評価4.4

評価内訳

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  • 星 1 (0件)
5 件中 1 件~ 5 件を表示

紙の本

相対する世界にいる恋人たち

2001/11/17 10:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:もえ  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 竹内さんの作品??と一瞬この目を疑った作品。シリアスです。
 でも、文体というか書き方が竹内さんだーと感じさせるので不思議に思いつつ納得。今までとガラリと打って変わり、シリアスなオトナの男のお話です。イラストも円陣さんで渋くカッコイイ仕上がりです。いいですね、こういう雰囲気の話は大好きデス。
 普段クールビューティーの乙彦が、本当は泣きたいほど啓介が好きだとか、オトナな敏腕弁護士なくせにプリン一個で拗ねたりする可愛い啓介だとかその点においては、竹内さんらしいなーと思ったり。
 この話は相対する世界でそれぞれ生きる恋人達の話…かな? 本来表の世界で堂々と正義貫いて生きていける力のある啓介と知りつつ、裏業に悪知恵を生かしてもらったりするヤクザ紛いの乙彦。非情である乙彦も啓介には心を砕く。一度啓介の前から姿を消し実は啓介の新しいビルの管理人でビル内に入ってましたってオチはちょっと可愛かった。
 乙彦の大事なぼっちゃん成湫の話も見たいなぁ。陰で乙彦、どんな汚い手を使うことやら…
 今回ホントいつもと雰囲気違い、読みやすく私好みに近かったです。

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紙の本

苦手なタイプの話な筈なのに面白かった。

2001/04/02 02:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 竹内さんは、いつもは、ラブコメって感じの話を書いているので、つい買ってしまいました。
 そう思うぐらい、人を殺すのも平気、どんなに汚い仕事も躊躇いなく手を出すというタイプの主人公がいる話って苦手なんです。買ってしまったからには、ちょっとぐらい苦手でも読もうと思って読み始めたら面白かったです。
 悪い男の筈なのに、乙彦がとっても可愛くて、それに輪をかけて啓介が可愛い。「夜しか泳げない」悪い男だからこそ、特別な人に向き合うと可愛いのかもしれないなんて思ってしまいました。
 ともかく、買ってしまって良かったし、読まずに置きっ放しにしなくて良かったです。

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紙の本

ヤクザと弁護士。

2001/03/15 23:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kaede - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ヤクザと弁護士。
 たとえ仕事上関わりは深くても、プライベートでも同様、ということは世間に知らせて歩ける立場ではない二人。たとえ弁護士・啓介が両腕を広げ、ヤクザの彼・乙彦を受け入れようとしてくれても、そこに飛びこめる立場でないことを乙彦はよくわかっていた。
 だが理解できることと、それをうまく実行出来るかは、また別問題。そっけない態度を取りながらも、押さえきれない想いが乙彦を悩ませる。

 そんな乙彦のせつない苦悩もよかったし、啓介の乙彦をどうしても手に入れたいと強く想う愛情が、時に熱く子供っぽくもあり、やっぱり大人の、素直になれない乙彦を大きく包むような優しさを見せるところもよかった。

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紙の本

夜しか泳げないのなら

2001/11/02 11:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:smile - この投稿者のレビュー一覧を見る

 夜の世界でしか息をすることのできない生物・乙彦。美しく線の細い男だが、彼の職業は表向きは不動産業、しかし実情はヤクザである。そんな乙彦が、法律関係処理の一切を押し付ける相手は、信頼できる友であり、優秀な弁護士であり、そして乙彦に夢中になっている真面目人間の、啓介だった…。「弁護士の理想」からは程とおい、本来ならば決して引き受けたくない後ろめたい仕事を、しかし啓介は毎回うまく乙彦に押し付けられてしまう。矛盾と恋心のはざまで揉まれながらも、啓介は不器用な愛情をせいいっぱい乙彦にぶつけてくる。「どうせ住む世界も違うのだから」と、素直になれない乙彦は…。
 大きなクマさんのような啓介と、氷の女王じみた乙彦とのやりとりが楽しい。オススメの一冊。

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紙の本

不安定なようで安定した二人の関係。

2001/08/29 18:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:miyagi aya - この投稿者のレビュー一覧を見る

 表向きには不動産屋だが、実際には非合法で汚い仕事にも平然と手をつける乙彦。そんな彼の冷たい美貌に惚れている弁護士の啓介は、乙彦の持ち込む犯罪すれすれの仕事を断れない。お互いに惹かれあう二人だが乙彦は自分の気持ちを啓介に明かすことができず…。

 夜の街でしか生きられない乙彦と、日なたに身を置きながら乙彦と生きる覚悟の啓介。彼らの不安定なようで安定した生き方は、読んでいて気持ちの良いものだった。
 が。乙彦があまり命の重みも考えずに人を殺したり犯罪を犯したりしているように見えたのは、どうも彼の行動は細部については細かく書かれているのに全体としてはイマイチ何をしたいのかはっきりしなかったせいかもしれない。

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