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図解B2B戦略入門 先端技術とネットワークの活用法 みんなのレビュー
- マイケル・カニンガム (著), 伊豆原 弓 (訳)
- 税込価格:1,760円(16pt)
- 出版社:日本経済新聞社
- 発行年月:2001.3
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紙の本
B2Bビジネスをやっている人には、読んだ時間だけの見返りは得られる本
2001/09/06 17:38
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投稿者:好川 哲人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビジネスと技術が両方分かる人はまれである。B2Cはそれでも成功することが可能である。しかし、B2Bはそれでは成功できない。それはB2Bの成功企業がやってきたことを思い出してみるとすぐに分かる。彼らのB2Bの成功要因の一つには技術戦略と統合されたビジネス戦略がある。マイケル・カニンガムが本書の主張をかいつまんでいえばこのようになる。この本では、シスコシステムズ、バーティカルネット、トラベロシティなどの事例を分析し、彼らのB2Bの戦略を分析し、その中で技術の採用、利用方法に関する決定が重要な役割を果たしていることを指摘することにより、この主張をしている。この本の特徴は、素人にも技術の役割がきちんとわかるように解説されていることである。
また、それだけではなく、B2Bの実現において重要な協力者との関係の構築、アプリケーションやサービスの選択、構築に必要になってくる技術を解説した上で、B2B事業の設計に言及している。さらに、すばらしいことに、実際にB2B事業を運営していく上でポイントになる組織の問題などにも言及しており、非常に実践的な本である。『実践ガイドB2B入門』を読んでシステムの作り方のイメージが分かった後は、この本を読んで戦略を学んで欲しい。ホンキで、B2Bビジネスをやっている人には、読んだ時間だけの見返りは得られる本である。
実は、eビジネスの戦略的観点から、技術戦略とビジネス戦略の統合が重要だというのは、日本で出版された本の中ではパトリシア・シーボルトが『ネットビジネス戦略入門』でしつこく言っているくらいで、今までは具体的な方法論になるような本がなかった。そこで、起こったのが、ネットワーク技術書ブームである。しかし、おそらく、技術の素人がこれらの本を読んでも厚い壁に跳ね返されるのではないかと思われる。それは、技術の内容が書いてあるだけで、現実のシステムと技術の関係が書いていないためである。特に、B2Bで使われている技術は複雑なものが多い。これらの本を読んで技術の壁を感じた人は一度、本書を読んでみた上で、もう一度、技術書にチャレンジしてみて欲しい。
(技術士好川哲人の「eマネジメントの本質」第1回 ビジネス戦略:BtoB電子商取引 より)
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