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この私、クラウディウス みんなのレビュー

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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.5

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紙の本

歴史を学ぶことは大事。

2006/05/08 00:15

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:dimple - この投稿者のレビュー一覧を見る

ロバート・グレーブズ『この私、クラウディウス』(みすず書房、2001年)をやっと読了した。本書が出た2001年に入手していたが、今までずっと「積読」状態だった。
本書は、初代ローマ皇帝アウグストゥスを大叔父に持つ一族に生まれながら、生来の病弱と吃音症のために、周囲から疎んじられていたクラウディウスが、図らずも帝位に就くまでを自伝体で綴る歴史小説である。
クラウディウスは古代ローマ史やエトルリア史を研究する歴史学者であり、元老院を頂点とする共和政体を理想の政治体制と確信する人間である。
それにもかかわらず、一族から疎んじられていたゆえに、淫蕩と凄惨を極める政治的陰謀の中を生き延び、結局、第4代ローマ皇帝に祭り上げられるのは、まさに「歴史の皮肉」ではある。
暴君で名高いカリグラ帝の下で執政官を勤めるのだが、自分の甥にあたる年若いカリグラ帝に対して道化を演じてまで生き延びるさまは壮絶である。
クラウディウスは、皇帝に就いてからは善政を敷き、加えてブリタニアを征服する偉業を成している。政治家として大成したのは、歴史を学んでいたことによることが大きいと思った。

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2013/08/24 13:35

投稿元:ブクログ

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2020/03/15 08:53

投稿元:ブクログ

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