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紙の本

「IT革命」の実相とIT用語の基礎知識

2001/05/02 10:24

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:吉野次郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 インターネットとコンピュータの進歩と拡がりが、社会全体に大きな影響を与えつつあることの共通認識が、「IT革命」という呼び方を定着させ、2000年の新語・流行語大賞に選ばれるまでに広く使われるに至った。
 本書は、先ずインターネットの拡がりとコンピュータの進歩の実態を、データに即しながらレビューし、それがビジネス分野や個人生活にどのような影響を及ぼしつつあるか、また、これから先さらにどのような影響が想定されるのかを整理する。「IT革命」と呼ばれるものの結果については、とかくバラ色の夢が描かれることが多いが、当然マイナスの影響を被る人も出てくるであろう。例えば、「IT革命」は、私たちの仕事のあり方を大きく変えていくはずであり、仕事を失う人の数も多いものと想定される。雇用問題は、中長期的に見ても大きな問題となる可能性がある。
 また、コンピュータは、私たちの生活にどのような形で入り込んでくるであろうか。それは半導体の集積度に依存するであろう。1桁の時、企業のコンピュータ活用が始まった。4桁になると、部や課の単位で使われるようになった。7桁では、個人の机の上に乗るようになった。10桁になると、あらゆる場所に存在するようになるだろう。
 半導体の集積度に関しては、集積度が18ヶ月で2倍になるという「ムーアの法則」と呼ばれる経験則が成立している。15年経てば1000倍になるということであるが、今のままの傾向が続けば、2010年頃までに、半導体の集積度は10桁になり、「あらゆる場所にコンピュータが存在する」社会が到来することが予想される。「あらゆる場所に存在する」(いわゆるユビキタス:遍在する)状態とはどういうことを意味するか。それは、私たちがコンピュータを「意識しないで」使うように、あるいは使えるようになるということであり、コンピュータがさまざまな道具の中に組み込まれて、私たちの目からは見えなくなる状態である。それはパソコンの登場に続く2回目の不連続な革新(ダウンサイジング)である。
 ところで、人間は、感情の動物であると共に、理性の動物である。その理性的な側面を発達させてきたのが、文字、印刷術、電信・電話などの発明に代表される情報革命であった。情報革命は、それぞれ文明を新たな段階に移行させる画期となるものであったが、コンピュータとインターネットに代表されるITもまた新たな情報革命である。私たちは、ITにふさわしい文明を築くことができるかどうかを問われているのであるが、五感との関係で人間の知覚の領域を区分すれば、識域(センサーからの刺激を知識として理解できるものに置き換える領域)、思考域(識域で得られた情報を処理して新たな知識を生み出す領域)、覚域(センサーから得られる刺激と同じものを生み出す領域)に分けられる。確かにITの発展は著しいが、この五感を尺度として考えれば、ITでカバーされる領域はまだほんの一部に過ぎない。特に、定性的なものをITでどう捉えていくかは今後の課題である。
 本書は、「IT革命」と呼ばれている現象の実相を平易な語り口で説明しているが、もう一つの特徴は、用語に関して適切な解説が付されていることである。例えば、「組織の中で多くの人が共同して仕事を行う場合、伝票や書類が仕事を担当する人の間を移動する。ネットワークの発達によって、この紙の運搬という形態をなくすことが可能であるが、そのような仕事の進め方を『ワークフロー』という」などである。巻末には数多くのキーワードが索引として掲載されているので、IT関連の用語集としても便利に使える。ITの動向を鳥瞰するための手頃な入門書と言えよう。

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2011/05/30 06:57

投稿元:ブクログ

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2013/03/27 18:40

投稿元:ブクログ

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