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文豪同士の友情について書かれている。
漱石と子規目当てで読んだのですがいろいろとキュン!としてしまう。友情っていいよネ!
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[ 内容 ]
文学者へ成長する漱石と子規。
鴎外が遺書筆録を託した賀古鶴所。
「近さ」からドラマを生んだ芥川たち。
志賀直哉ら師を持たない白樺派の世代。
漢詩の世界、ギリシア・ローマ以来の言説にも目を配りながら、遭遇、切磋、別離など交流の綾を読み、日本近代文学の重要な局面をたどって、教養・信頼が育つ人間関係の空間をみつめる。
[ 目次 ]
プロローグ 友情の遠近法―漢詩の世界
漱石と子規
鴎外と若き友―年齢差が生みだした友情
鴎外と賀古鶴所
第一のインテルメッツォ 青春の友から円熟の友へ―精神史的に
芥川龍之介とその周辺
「師弟」と「友情」の織物―耽溺と確執
作品の中の友情―漱石・鴎外ふたたび
白樺派の人々
第二のインテルメッツォ さまざまな友人たち
小林秀雄の世代
フィナーレ 白洲正子、そして吉田健一
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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文豪の交友を描く。主に取り上げられるのは鴎外、漱石、芥川あたり。一般にいう師弟関係をも友情の一形態として扱うなど、ここでは友情という言葉はかなり広い意味で捉えられている。著者はしばしば作家の現実世界での友情をその作品に結びつけて論じようとしているが、どうもこじつけのような印象を受ける箇所も。どちらかというと、作家たちの個々の友情におけるエピソード集といった色彩が強いように感じた。
漱石と子規はやっぱり「親友」の一つのモデルだなぁ。
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文学史のなかから、さまざまな作家たちのあいだの友情をめぐるエピソードを紹介しているエッセイです。
冒頭でこそ、李白と杜甫の友情がとりあげられていますが、主として日本近代文学史から題材がえらばれており、漱石や鴎外と彼らを取り巻く人びととの交流や、芥川龍之介や白樺派の交友関係、さらに小林秀雄と河上徹太郎、あるいは小林と近い関係にあった青山二郎、白洲正子、吉田健一らの交流について論じられています。
文豪たちの女性関係については、ゴシップ的な興味を呼び起こすこともあってしばしば取り沙汰されることが多いのですが、本書は友情に焦点をあてることで彼らの人となりにアプローチを試みています。