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大破局 デリバティブという「怪物」にカモられる日本 みんなのレビュー
- フランク・パートノイ (著), 森下 賢一 (訳)
- 税込価格:692円(6pt)
- 出版社:徳間書店
- 発行年月:2001.4
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文庫
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紙の本
誰が誰をカモるのか
2001/09/06 16:32
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:REV - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書はアメリカの大手証券会社(投資銀行)の一社員の視点から書いたその会社での体験を書いたもの。
内容としては、エマージングマーケット(あまり注目されていなかった南米などの金融市場)が盛り上がってきたのにあわせて採用された著者が、金融工学の名を借りたギャンブルを目の当たりにしつつ、やがてマーケットの盛り下がりとともに会社を去る、という過程が書かれたもの。同じ構図のものとして、「さよならメリルリンチ」などもある。
教訓をあげるなら、よく分からないものに手を出すな、というものだろうか。それは、デリバティブを買って大損した客にも、結局去らざる得なかった著者にも見て取れる。
あの頃、金融工学とその商品としてのデリバティブはできたばかりのもので、知ってる人は知らない人からカモることができた。しかし、今はある程度の金融工学に対する知識、そして教訓をもっている人がマーケットにいて、そう簡単にカモられる人はいない。
でも、知ってる人が知らない人をカモる、という構図は世界に満ち溢れ、また今日もあらたら形を変えた「デリバティブ」が生まれているだろう。そして、そんな世界では自らルールをつくり、知ってる人にならなければ、知らないでカモられる人の仲間入りをするしかないだろう。
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