紙の本
文句なし、名著!!
2016/06/13 20:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イケカツ - この投稿者のレビュー一覧を見る
解決志向アプローチに限らず、対人援助に関わる職種の方たちには必読だと思います。語り口はユーモラスですが、内容はとてもとても重要なことをさらっと書いてくれています。薄いブックレットなので、何回も読み返すことができます。(私は、時間は開けてですが、3回目に突入しました。)
生前、実際に森先生にお会いして、お話を聞きたかった…と思います。
とにかく、対人援助に興味がある方はご一読ください。
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解決志向ブリーフセラピーの本。
超薄く、著者が関西系なので割と気軽に読めます。
むしろ難しいとこは読み飛ばせ!
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これは非常にアタリでした!!
「ぐいぐい読ませる魅力」に満ちた本でした。
著者はブリーフ・セラピー(短期療法)の実践をされているカウンセラーの方で、 短期的に問題を解決する具体的事例も含まれていてそれも「なるほど」と思えるのですが、 それよりも前半しつこいほどくりかえされる「解決」志向の考え方について、 普遍的な価値を感じました。
680円と安く、文体もおもしろくて、専門的な内容も含まれるのにとても読みやすい。
しかも、何よりも内容が、「問題行動」に日々悩んでいる親や教師にとって
とても示唆に富んだ内容である!
「問題」に悩んでいる方には、
自信を持ってすすめたいと思います。
値段は680円+税です。
本屋では手に入りにくいので、ネットで注文してください(^^)
・著者自身が「自分で読んでいて笑っちゃう」というほど「読んでおもしろい」文体。
心理学やカウンセリングを学びたい方、問題行動への対応に悩んでいる方が
きばらずに楽しみながら、1時間程度で読める、最高の入門書です。
たとえば、著者が本当に言いたい場面に入る前に
「でも、しかし、バット、ハウエバー!」といった、これでもか、という
しつこい前置きが入ります。
笑いながら読めるとともに、著者の気合を感じる文体です。
・読み物としておもしろい構成になっているので、核心の部分はひみつです(^^;)
・具体的にどんな考え方で、今悩んでいる問題の解決に本当に役立ちそうか
みなさんに判断していただくために、事例から少しだけ引用します。
(先に述べたように、あくまで「考え方」の方がメインの本ですが。)
☆問題の「外在化」 (これは僕が非常に知って得したと思ったやり方です。)
”問題”が「子どもが悪い」から「大人が悪い」に移し変えただけ、というような
原因追求のやりかたは、「解決」から程遠い。
「外在化」は、症状を誰からも切り離す。
外部に要因をつくって、
それに対し、子どもも 親も 教師も 誰も彼もが
一致団結してそいつとたたかおう、という形式をとる。
そのために助言者は”「解決」のための物語”を作り出す。
たとえば「いたいのいたいのトンデケー!」と言えば
安心する子どもがいるように、
「問題を引き起こしているのはコレで、今からそれはなくなるんだ」と、
当事者が信じることで、なんとすっきり解決するケースがあることか!
(ちょっと感動しながら書いてみました。)
=======================(以下、引用)
「外在化」では、あくまで悪いのは「かゆみお化け」であって、
その「かゆみお化け」に対して、本人・家族・周囲の人が
一致協力して対抗するという図式になるのです。
必要なのは協力者であって、”問題の人物”でも
”問題となる人間関係”で���ないのです。
(略)
”問題”なんて、見つけようと思えばいくらでも見つかる(略)
我々が手に入れたいものは、たくさんの”問題”ではなく、
”解決への道”なのです。
=======================(同書p53より)
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ソリューションフォーカスを学びたくて本を読んでいる中でであった1冊。ものすごくわかりやすく、「腑に落ちた」。なにより語り口が親しみやすいのがいい。生で森先生の話を聞いてみたいと思う。
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これは、分掌が教育相談室なので、その繋がりで進められた本です。
まぁ、参考になることもいくつかあった、とともに、
最近考えずにはいられないことを書く。
性同一性障害って、ジェンダーって何なんだろう、と。
※今から書く内容は、わたしの知識の欠如と無理解を含め、人を傷つける内容が含まれている可能性があります。
スカートをどうしても履きたくない、という子がいる。
髪型も、男の子より短いショートカット。
口調も男の子っぽい。
あれは、とある夏の日で、どういうわけかコガネムシがたくさん外を飛んでいて、わたしは掃除の時間中、そのコガネムシを観察して遊んでいたときのことだった。(おい!)
まぁ遊んでいたわたしもおかしいんだけど、(たぶん一番おかしい)
わたしはその「スカートを履きたくない子」に、
突然、
「虫に触るなんて、気持悪い。」
と、言われた。
わたしはそのとき、
ジェンダーって何なんだろう、って思った。
髪型を男の子にすることも、
スカートを履きたくないって思うのも、
自分の性別に対する違和感なのは、よく理解できる。
※今から話す内容も、私の思い込みが含まれるので、
お前は何にも分かってない、っていうの覚悟で書いてみる。
自分の小さい頃の経験や、小学校の先生の経験から、
「虫=男子」という思い込みがある。
それは、その子(彼でも彼女でもなくとりあえずその子で)の中で、「男らしさ」には、カウントされなかったのかなぁ、と思ってしまった。
もちろん虫が嫌いな男子もいれば、虫が好きな女子(∈私)もいる。ただ、一般的に「ゴキブリは彼氏に退治してもらいたい」とか、「虫触れない=女子」って認識は、結構ある気がする。
それは、「スカート履きたくない」という認識と、何が違うんだろう、と。
なよっとしてるけど男らしい人もいれば、スカート全然履かないけど、サバサバしてるけど、女らしいって人もたくさんいる。
わたしは、人に対して想像力が及んでいないのだと思う。
そこが一番の問題なので、その子を責めるつもりは何にもない。だけど、「身体に対する違和感」ということは、身体が女でも心は男、ってことなのだよね、多分。
「虫触るなんて、気持ち悪い。」って、
「(女なのに)虫触るなんて、気持ち悪い。」ってことではなかったか。じゃあ「気持ち悪い」って思ってるあなたの心は、男としてなのか、女としてなのか、わたしは意識が混濁してしまったのでありました。
自分の性別に違和感のある人にとっては、恐らくスカートだの髪型などは、自分の根幹を揺るがすものに繋がるのであろう。
だから、どうしても履きたくない、のならば、履かない選択もあって然るべきだろうとおもう。
��も、「男らしさ」「女らしさ」ってものすごく主観的なものな気がしてしまう。
制服って、便宜的なものだよね。
一応男女区別しなきゃ、男女間で間違いが起こる可能性があるので、っつうくらい軽いものなんじゃないかと思う。(そう思う私はおかしいのかもしれない。)
女用の制服は別に「女らしく振舞わなきゃいけない。」ためのものではないと、私は思う。まぁ、(今後も女として生きていくであろう)大勢の女子がスカート履いてるのに脚おっぴろげて座られちゃたまんないから、そういう人がいたら一応全員に注意するくらいのことは「マナー」としてするくらいで。
わたしは、スカート履こうが履きまいが、
なよっとして頼りない男だろうが、
自分の好きなものに、目を輝かせられる人間が好きだ。
そこに、男とか、女とか、関係ないと、私はそう思う。
スカートはく男もいれば、パンツしか履かない女だっている。
それが、好きでそういう選択をしてるんなら
男とか女とか、そういうの関係なく、とっても素敵だと、私は思う。
わたしは、どんなに髪を切ろうが(今、ありえないベリーショート中。ちなみに坊主にしたこともある。)スカート拒もうが、「社会的女の部分」を剥ぎ取ろうが、
どうあがいても「女」からは逃れられないという諦めの元生きてる。
だから、「スカート履きたくない」気持ちも、よく分かる。
でも、「社会的に求められるもの」から逃げることと、「自分の好きなもの」にぐんぐん歩み寄ることは、
とても違うものだと、思う。
話がずれた。
わたし、よく分からなくなっちゃったの。
「スカートはダメ」「髪長いのダメ」でも「虫嫌いはOK」っていう線引きの曖昧さが。
「男らしさ」も「女らしさ」も、主観的なものに過ぎない気がしてしまって。(言うの2回目だw)
わたしは、どんな格好でも外見でも、その子が男だって言うなら、「男」でいいと思う。
これまた話がズレるけど、ほんと、性別の認識ってよくわかんない。
結局「外見が女でも自分は男。男に思われたい。」というのは、誰に向けられたメッセージなのだろうか。
好きになる対象としての女に対してなのだろうか。
それは、性欲と関係してるのだろうか。関係してるとしたら、どう関係しているのだろうか。
わたしは、セックスとかあんまり好きじゃない。だから、性欲自体があまりない。セックスとかより、誰かと手をつないで歩くことのほうが、幸せな気持ちになれる気がする。だから、正直男を好きになっても女を好きになってもさして違いがないような気がする。…違うのかなぁ。
人には…誰かに突っ込みたいっつう衝動と、突っ込まれたいという衝動があって、それが性別に繋がってるんだろうか。突っ込みたい突っ込まれたいが逆になると性別に違和感を感じるんだろうか。母性とかそういうのもたぶんあるんだろうけど希薄だろうから、そこに「女」を感じることもないんだよねぇ。子供生みてぇ!とか心のそこから思うことも今のところなく、もし機会が訪れたら、「自分にはそういうオプションがついてるから産んでおくか。」くらいの認識な気がする。
あー!わからん!ごめんなさい!もしかしたらわたしはマジョリティに属してるんであろうという認識は間違っていて、マジョリティにも属せず、マイノリティの中でも区分されないようなところにいる人間なのかもしれません。
追記
今日、例の子に話しかけられる。
「なんで、髪切ったの?」と。
「特に意味は無いよ?」
「…短いほうが、似合ってる。」
「ありがとう。あなたの髪型も、とても良く似合っていると思う。」
「…うん。」
と、照れくさそうに頷いた。
辛いだろうが、「女」であろうとした分、彼は、女の気持ちを考えてくれる、とてもいい男だと思った。
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この薄いブックレットによくぞここまでブリーフセラピーの要点を盛り込んだなあと感心します。
ふざけた文章も面白いけど、至言が盛り沢山です。
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短かったのですぐに読み終えた。所々登場するふざけた文書はちょっと面倒くさいけれど、読みやすくて分かりやすい。
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問題の原因を突き止めることで問題は解決しないという意見は衝撃的。問題を解決するためには、「問題物語」ではなく「解決物語」のシナリオを描くというパラダイムの転換が必要という意見。
ただ疑問は残る。ごみの解決のためには、ごみ焼却施設を作れば解決します、だけども、ごみの発生源はそのままにしているような印象は残る。
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解決志向について軽妙な文体で
楽しく学べました。
内容は深く本質的なことが含まれていて、
何回も読み返したくなる本です。