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二十六年前に別れた少年時代のヒーローとの切なく苦い再会を描いた表題作を含む 5編の小説集。
どの作品の主人公も 自分とその生き様に自信を失いかけたり そんな人を身近に見ていたたまれない気持ちになったりしている。
人生に勝ったとか負けたとか だいたいそんなことはどうして言い切れるのだろうか。
勝ったと見えて実はむなしさばかりの人生。負けっぱなしに見えても本人にとっては充実している人生。どちらがいいかなんてその本人以外に解りようもない。
ただ言えるのは 万全の自信を持ちつづけて生きている人なんてきっと一人もいないのだろうということだ。
じわんと滲む涙が切ない。
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私が初めて出会った重松清の作品。最後の『グッド・ラック』という作品はとても思い入れがある。人生ゲームに自分達をなぞらえて、コマを進めながら、妻と家族のことを思う主人公。
最後に少しだけ希望がある、そんな作品。
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「ほのぼの」「しんみり」「やれやれ」
そんな言葉が読んでいて出てしまいます。ソフトな押しが「重松」さんの作品かな!?
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短編5つを収録。
パッと明るくなれる話はなく、どれもオトナとコドモのコントラストがはっきりしているのが印象的。
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いろいろな人が過去を振り返ってる話。
人生ゲームのが良かった。
思えばゲームですら億万長者になったことなかったなぁ・・
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全部がグッドエンドではなかったものの、総じて読了後には奇妙な清々しさを感じる。
重松氏はこういった生きた人々の日常を描くことが本当に上手いと感心させられる。ひょっとしたら地元にこういう生活を送っている人がいるのかもなぁ、なんて思ってしまうような人々の生活の一角。それを読むことは他人の生活を覗き見しているような、その人の気分を味わえるような、小説ならではの特性をさらに際立たせているように感じた。
・ ・ ・
5篇が収録されているのですが、どれもオススメです。
自分の人生と照らし合わせて、共感できる点や理解できない点に考えを巡らせて。そうしている内に自分も一つの物語の主人公なんだなと感じました。
これから先に何が待っているかわからないのも、作中の主人公達と同じ。この作品には、何か生きることを後押ししてくれる力があるように思えました。
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口笛吹いて・・・
人生はいつどんな時に変わるかわからない。
人生の絶頂から奈落の底に突き落とされたり、
逆に人生バラ色になったり、
受験勉強そっちのけで読んでしまいました。
「人は変わってほしいところは変わらないで
変わってほしくなところは変わってしまう」
こんな感じの一節が心に焼き付いています。
人生にゆきずまった時にぜひ読んでみてほしい一冊です。
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野球が好きなせいかついつい引き込まれて読み終わった。確かに子供の頃のスタ-が大人になってもすごい人なっていることは少ないだろう。 ただこの短編集の30代から50代は子育てにも会社でも一番大変なときだけどまた一番充実していたように思える。
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家族愛を描いた短編集。
登場する人達がみんなやさしい。
こんなにやさしい人々がいっぱいの世の中ならいいのに。