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「黄昏の岸 暁の天 十二国記」小野不由美
ファンタジー。暗赤色。
十二国記シリーズ第六作。
今回は、重い重い・・・。いろいろ詰まった一作。
軸になるのは泰王驍宗と泰麒の隠遁、戴国の荒廃。
慶・雁両国が主導し、諸国が協力して泰麒を探すわけですが・・・。
天意とは何か。民意とはなにか。国のあるべき姿、王と麒麟の役目、
十二国の国体と歴史など・・・。
陽子という胎果を通じて語られるメタフィクションもどきというか、
天が作り給うた世界への疑念が続々と湧いてきます。とてもいい。
あとは若干ショッキングなのが泰麒の変容。「魔性の子」を読むべきなんでしょうね。なんかホラーって銘打ってあるんですケド・・・。
なんにしろこれからの戴が一筋縄でいかないことがわかりました。
結局驍宗は出てこなかったのが驚きだ!
全く以てハッピーエンドではないですね。バッドエンドではないんだけど。
小野不由美さんはこういう作品が得意なんでしょうか。そんじょそこらの(って卑下はしないですけどね、)ヌルいファンタジーなんか足下にも及ばない感じ。
といって読ませ方は相変わらずうまくて、脱帽です。
この内容でこの分量は、全然物足りない。分冊でもっと読みたかったですねf^-^;
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舞台は戴国、慶国、そして蓬莱。
今までのシリーズの中では異色とも言える一冊。異色なのか転換なのかは今後のお楽しみというところか。十二国を巻き込んで、戴国の謎に迫る。
今までの伏線として、戴国では王と麒麟が行方不明となり国が荒れていることが知られている。そんな中で景王陽子の元に戴国の将軍利斎が助けを求めて飛び込んできたことにより、初めて戴国の現状が他国に明らかとなる。内乱を討伐に出た王が行方不明となり、麒麟も蝕を起こして行方不明、王と宰輔を失った朝廷はいつのまにか裏切り者に牛耳られていた。
逆賊として追われながらも慶国に助けを求めた利斎のために動こうとする陽子だったが、彼女の前に立ちはだかるのは「世界の理」の壁だった。
読みどころは二つ。陽子の呼びかけにより、今まで他国と必要以上の関わりを持たなかった十二国が手を携えて泰麒の捜索にあたるくだり。そして、「世界の理」の壁に悩み、「この世界のありよう」に疑問を持ち始める陽子や利斎の姿がもう一つ。
戴国の今後だけでなく、この世界の今後に大きな疑問を残しつつ物語はラストとなる。今まで一話完結といった構成だっただけに、謎が残りまくり、次にひっぱりまくりのラストに読者としては落ち着かない。次の新刊を読むまで、悩みはつきないのであった…(2001-4-23)
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麒麟大集合の巻。いやメインなのは泰麒の救出なのは分かってるけど、個性豊かな麒麟が集まりすぎです。六太と梨雪の性格は気に入ったけど彼らが民意の具現ってどんな国だよと疑問を感じます。それはともかく李斎と泰麒。多くのことを失った二人ですが、それによって得たものがあるはずだと思います。二人の帰国により戴に希望をもたらしてくれることを信じています。
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初刊で触れた泰麒不在に迫るストーリー。
世界観の設定説明がさらに多い。
終盤間際まで惹かれ、最後にあれ?
麒麟が個性的で、サイドストーリーを読みたくなる。
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自分のできること、やるべきことを認識できる、更にそれをもって行動することができる人になりたい。十二国記の1番核となる部分が始まった感じ。この世界の在り様、それを越えて自分で生きる人達の物語が読める気がする。でもどうやってそれを描くのか、すごく楽しみ。
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「「だが、天が実在しないなら、天が人を救うことなどあるはずがない。天に人を救うことができるのであれば、必ず過ちを犯す」(略)「人は自らを救うしかない、ということなんだ――李斎」」
今までの物語と違って、歯切れが悪い。
と言ってしまっていいだろうか。
こんなところで終わってしまうの!?という驚きが大きかった。
しかしこれはこれでいいのかなぁ、、でも気になる・・・!!!
というお話。
物語への吸引力は、相変わらず物凄く強い。
いったん引き寄せられたら、なかなか抜け出せずに苦労する。
すごいお話だ。
そしていよいよ既刊は、残り1冊、+yomyomという、状況に!!
これは確かに続きが知りたい。
陽子のこれからの活躍ももちろんだけれど、
徐々に明らかになってくる他国の様子。
そして今回のメインといっていいこれからの戴国がとても気になる。
どうなるのかなぁ・・・。
【8/9読了・初読・市立図書館】
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登極から半年、戴国再興に燃える驍宗。反乱鎮圧のために自ら文州に赴いた王の悲報に、留守を預かる幼い泰麒は衝撃を受け、大鳴動とともに忽然と姿を消した。王と麒麟を突然失い、偽王の圧政が始まった戴――。その行く末を案じた将軍李斎は命を掛けて景王陽子に会うため空を翔けるが・・・・・・。
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再読。
とにかく登場人物が豪華で読んでいて楽しい。
もう何年も何年も続きが気になっている・・・。
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「十二国記シリーズ第6弾」
行方不明になった泰麒を捜索する話。
他人を助けること、自分を助けること。
あなたはどちらを優遇しますか。
他の国の王と麒麟が初登場して、
十二国記の世界が広がったような気がした。
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相変わらず面白くて、続きが気になる。ただ、今回は陽子のいい子ちゃんぷりに違和感。登場人物がそういうものを乗り越える所に面白味があるなぁと思ってたからかな。
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登極から半年、戴国再興に燃える泰王驍宗。反乱鎮圧のため自ら文州に赴いた王の悲報に、留守を預かる幼い泰麒は衝撃を受け、大鳴動とともに忽然と姿を消した。王と麒麟を突然失い、偽王の圧政が始まった戴ーー。
その行く末を案じ将軍李斎は命をかけて景王陽子に会うため空を翔けるが……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
おおお、ここで終わりか…
もどかしい感じでしたねこの巻は全体的に……
驍宗さんどこいったの…
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十二国記シリーズ(・v・)
戴国のお話です。
陽子やその他、いろんな人が登場して楽しかった~♪
特に景国は、なんかもう安心。
戴国がぐちゃぐちゃすぎる、、、
これは続編、出してくれないと気になりすぎてきつい!
でも出てないんだよな、、
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王と麒麟を失った戴の国から景王に救済要請。陽子と尚隆の采配で各国が力を合わせて泰麒を探す話。
登場人物紹介と国説明がそろそろほしいです……。
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一介の将に過ぎない李斎の
「なぜなら、もしも戴が滅びるなら、それは私のせいだからです」
という台詞にいつも心打たれる。(たとえ王でなくとも)自らの意志で天命を負うということはそういうことなんだろうなと。
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シリーズが進むにつれて、だんだん主題が重くなってきた気が...
人物の心の揺れがうまく描かれていて、
読んでいる側も、自分を重ねて読んでしまう。
しかし、結末がいまいち消化不良な気がして、
しかも、そこに関する続編が出ていないだけに、
ちょいとがっかり。。。
最近、ちょいと自分が揺れてるな、って方にオススメな一冊。