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論理学の試験用に同級生たちと憤慨しながら読んだ。接続詞の効用、逆裏対偶、推測演繹など。難しくは無いだろうと作者が解説をバッサリと省略している箇所もある親切仕様。
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以前から論理的に考えることが苦手で、自分が苦労していると感じることが多い。
もっとロジカルな人間だったら、何事においても生産的だろうに、と常々感じている。
本書は、タイトル通り、例題が101もあるので、実践的だと思い取り組んでみた。
最初は、適切な接続詞の選択の問題で、じつはこれが一番難しかった。
文と文やパラグラフ間の関係に論理展開が現れる。それを表現するものが接続詞である。
論理を把握するうえで重要な7つのタイプとして、「付加・理由・例示・転換・解説・帰結・補足」がある。
例えば、付加(そして)、転換(しかし)、補足(ただし)の間の微妙な差異がわかりづらかった。
これらは主張の方向の変化や、変化後の主張のウエイトで使い分けが変わってくる。
この他、議論の骨格としての「解説(A=B)・根拠(A→B)・付加(A+B)・転換(A↝B)」や、演繹と推測のプロセスの検証(根拠A→導出→結論B)の見分けなど、解説の後に例題を繰り返した。
日常的に使っている日本語で、これだけ苦労するのは、やはり自分はよっぽど非論理的な人間なんだろうかとも思った。
著者によると、論理の力とは思考力ではなく、思考を表現する力あるいは表現された思考をきちんと読み解く力であるとのこと。
101題の苦戦を糧に、これからは読解や表現において、より論理を意識したい。
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論理トレーニングは「(文章を書く際の)論理トレーニング」。
接続詞を要に、ロジカルな文章を書くためのテクニックが盛り込まれている。
論文の執筆に役立つかも。
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例題と解説は必ずしも分かりやすいものばかりではなかったものの、論理を構造的に読み解く方法論として興味深かい内容でした。言葉の持つ力がいかに大きいものか感じるとともに使いこなせたらもっと人生楽しくなるだろうな、と思いました。
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一通り読んでみましたが、なかなかに読み応えがあって良書だと感じました。これを読むと『論理的に文章を書くって、難しいなぁ~』と思いました。
僕の感想なんてまとまりがないし、思った事を何とか言葉にして、あーでもない、こーでもない、なんて一進一退しながら出てきたものを、だらだらと並び立てるだけで精一杯で、それをうまくまとめて表現できれば良いのですが、いつも支離滅裂になってしまい、語彙の無さや表現力の乏しさに忸怩たる思いをしています。論理以前の問題です(笑)
練習問題が豊富で、解説にも納得がいき、凄いなぁと感心します。けど、これを身に付けるとなると、至難の業です。特に後半は、問題文にある矛盾や批判を取り出すトレーニングが難しくて難しくて……。整合性の取れた文章を書くにはどれだけの体力と根気が必要になるのやら、と嘆息します。
僕の評価はA+にします。
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再読。いや初読のときと感想は同じ、名作です。
こういうのに特化したテストがあったら売れると思うなあ。
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論理的に話を展開したり、非論理的な話に騙されないためにも、論理の力を身につけたいが、そのための初歩を例題とその解説を豊富に用意して説明した本である。
まるで受験参考書のようでもあるが、例題が適切かつ解説が丁寧なのでたいへん分かりやすい。といっても、すらすら斜め読みはできず、時間をかけてじっくり取り組みたい。
まずは、「しかし」「ただし」などの接続詞の意味や使い方から始まり、議論構成、演繹と推測、論証の批判と続く。
しっかり学べば、冒頭に書いた目的は果たせるに違いない。何回も読み返して、しっかり理解して論理性や質問力を身につけたいものである。
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自分では論理的に考えてるつもりだったことが、けっこういい加減だったとわかりました。
大学の授業が元になってるだけあって、ちょいちょい面白い解説があって笑ってしまいました。
きっと楽しい授業だったんだろうと想像します。
最後に、この論理トレーニングで培った力は、日常生活で使わないように注意書きがありました。
身近な人との会話で、論理的に相手を論破したってロクなことは無いですね(笑)。
人間関係をスムーズにするのはやっぱり傾聴ですよ、傾聴。
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同著者の「新版論理トレーニング」の後に読んだ。
新版論理トレーニングの問題集としては良かったが、新版を読めば十分という気もしないではない。
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接続詞の使い方、論証のやり方など、改めて日本語の使い方、書き方を学ばせてくれる。例題も多く、非常に良いトレーニングになった。
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ロジカルシンキングのトレーニングかと思いきや、文章の論理性の本だった。
ちゃんと読むと使えるのかも。まだななめ読み。
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前著と比較して、解説が付いている分、取り組みやすいと思います。
個人的には、
比較的短い文章にもかかわらずしっかり考えさせるような問題だと感じたので、なかなか骨が折れました。
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大学院時代に購入。よくある論理的思考本ではなく、文章を書くときに、いかに論理的に書くか、接続詞の使い方や、論理展開など、まさにトレーニングのための本。非常に難しく奥深い。いかに普段「論理」を気にせず文章を書いているか。
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この本はタイトルの通り論理に注目し、問題を解きながら、そのトレーニングを行う本です。具体的には接続表現(接続詞)に始まり、演繹・論証といったことまで触れています。
ある程度は大丈夫だろうと高を括っていましたが、実際に問題を解いてみると、恥ずかしながら最初の接続詞のところから結構間違えました。
本書を通して、改めて自分の現時点での論理・日本語運用能力を知ることができました。
論理・日本語に自信がある人ほど一度取り組んでみるとよい本だと思います。
PS:本書の終盤の148ページにある以下のフレーズには思わず笑ってしました。
”論理トレーニングの成果は、親、兄弟、友人、恋人、そしてとりわけ配偶者に対しては無分別に発揮してはいけない。(1)初心者がうかつに論理的分析力えお発揮して批判すると、(2)少なくとも現在の日本社会においては、人間関係を損ねるおそれがある。刃を研ぎ澄まし、懐中に忍ばせておく。そして、ここぞというときに抜くのである。”
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ロジックを強化するための教科書と言って良い。
文章を簡潔、明確に書く能力
文章の意図を正確に理解する能力
文章の裏に記された意味に気づく能力
詭弁に対抗する能力
など、様々な分野で役立つ基礎体力のような能力を身につけることができる。
あらゆる分野の方々におすすめしたい良書。
本書に記された練習問題に繰り返し取り組めば非常に有効であろう。