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親は子の所有物ではないし、子も親の所有物ではない。しかし、お互いに伝わらない親子の愛情は本当に切なく苦しい。まさに今、母である私と息子たちの関わり方を見つめなおす為に出会った一冊です。
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あまりにも我欲、支配欲の強い母を持つ秀一。他の兄弟とも比較され、ついに夏休みに家出をすることに・・・。しかしこれに似た母へのボヤキを男子中学生から聞く事もある。そんな子にそっと手渡したい一冊だとも思いました。
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予想以上に、社会派な作品。男の子が、母親に疑問を持ち、家出をして、様々な経験をして成長していく。
優等生と思っていた兄や、母親の手先にしか思えなかった妹。弱いと思ってた父。反抗的になったり、批判したくなる年頃の子どもに、考えるきっかけを与えてくれるかも。終わりまで、飽きずにあっという間に読めた。
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優等生ばかりの兄妹の中で、ひとり母から毎日の様に小言を言われる秀一。家出をしたら事件に巻き込まれる羽目に。しかし、その家出こそが、自分と母、家族を見つめ直すキッカケに。
ちょっと時代を感じさせる内容で全学連が出てきたので何時書かれたものかと思ったら2001年だったのでびっくり。
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少年文庫だけれど、青年の私が読んでも面白い内容だった。
内容はこんな感じ。
毎日毎日怒られてばっかり。勉強大キライな秀一はすっかり人生がイヤになっていた。「こんな家出てってやる!」いきおいで停車中のトラックの荷台に飛びのった秀一だったが、なんとそのトラックが山の中でひきにげをおこした!?目撃したのがバレたらヤバい。秀一は必死で夜の山道を走り、見知らぬ村へにげこんだのだが…!?初めての超田舎生活、財宝のウワサに恋の予感も。一生分の「まさか」がおこる、究極の夏休み。(by アマゾン)
教育ママでヒステリックな母親はいたい人。そんな母に怒られる少年は母親に「あんなにたくさん、しかられてやったんだから、いいだろう?(p.15)」という。「小言の好きな母に小言を言わせてやっているのだから、親孝行しているようなものだ(p.17)」とも。
6年生にもかかわらず、自分も周りも外側から見ることができる少年。
こういうひねくれた主人公は大好きだ。
(まっちー)
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面白かったです。
「不正」に対する子どもが感じる素朴な疑問と怒りが丁寧に描かれています。
コミカルなキャラクターと次々とたたみかけるように起こる事件がマンガっぽくもあるのですが、だからこそ少し長い物語ではあるものの子どもでも読み切ることができる作品になっていると思います。
ただ、作者の伝えたいことを登場人物に語らせ過ぎているような気はしました。でも、それは大人だからそういう風に感じただけで、子どもにはその方が伝わりやすいのかもしれませんね。
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夏休みの素敵(?)な思い出。家は破壊寸前だけれども主人公は頑張って打破しようとしている姿に心を打たれました。
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久しぶりに感情が高ぶった。
いつの間にか自分が小学六年生になって考えていた。
分かりやすいのに奥が深い。
読んでよかった。
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評価は4。
内容(BOOKデーターベース)
毎日毎日怒られてばっかり。勉強大キライな秀一はすっかり人生がイヤになっていた。「こんな家出てってやる!」いきおいで停車中のトラックの荷台に飛びのった秀一だったが、なんとそのトラックが山の中でひきにげをおこした!?目撃したのがバレたらヤバい。秀一は必死で夜の山道を走り、見知らぬ村へにげこんだのだが…!?初めての超田舎生活、財宝のウワサに恋の予感も。一生分の「まさか」がおこる、究極の夏休み。
夏代とおじいちゃんの関係や秀一との関係はとても人間らしくホノボノとして良かった。
しかし、最期までこの母親だけは理解出来なかった。一人息子の一人っ子ならば過干渉もあり得るが、5人も子供がいて忙しいだろうに。
しかも、旦那に不満がありあり。子供への態度や意見の出し方全てがカチンときたわ。
我が儘もたいがいにせいよ!妹もどうにかならんもんか?
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ストーリーの設定、シナリオ展開、 素晴らしい。
家族というものを こういう切り口で書いた小説は初めてである。
最高の作品だと思う。
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お話自体は軽快にテンポよく読み進めていけます。
困った事態も起きますが、結局それで悲壮なことにはならないので、年齢問わず安心して読めるのではないでしょうか。
このお話が書かれた頃にそんな言葉はなかったでしょうが、母親は現代でいう毒親だなというのがまず抱いた感想です。
理不尽を飲み込むしかない時代に比べて少しはその辺りについては、現代はましになってきたのかもしれません。多少なりとも表面にでることもありますから。
マユミがひどくこまっしゃくれた餓鬼なのですが、
彼女もまた母親の被害者なのでしょう。
秀一はやればできる子なのでしょう。
母親がいくら「自分の子どもたちの中でおまえだけが」とこき下ろそうとも、子どもたちも一人の人間。個性があり、それぞれが違います。
個性を見てそれを伸ばすのではなく、ただがみがみと言いつけて『優秀な子』になって欲しかった母親は、
結局は子どものためではなく優秀な子を持つ母になりたい自分のために言っているのです。
物語の序盤では影の薄いお兄さんたちも、実は話してみると同じように感じていたり
寧ろ秀一のことを羨ましくおもっていたりという会話が良いです。
『反抗』をしてみたくてもできないまま成長した兄たちにとって
秀一はある意味ヒーローであり、閉塞感の色濃かった彼らの家にとっての
突破口でもあったかもしれません。
崩壊という場面でも悲壮感というより達観があり
彼らなら大丈夫というどこか強さも感じられました。
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この本は、秀一という子が主人公で、優等生ぞろいの兄弟ばかりなのに一人だけダメで、毎日母におこられている。
私は、少し読んだときに、私がこの主人公の立場だったらつらいだろうなと思った。
とうとう秀一は家出して、ある農家へたどり着くのだが、そこで起こる出来事がとても面白くて、そしてだんだんと秀一も成長していくところがいいなと思った。
この本を読んで、自分が自分であることの大切さや、一生懸命やることの大切さを学んだ。
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・買った経緯
中学生の頃、姉の小学生の時の課題図書で家にあった
・買った理由
ずっと目に触れてて触れたいのに触れたくなかった。なんかそんな気がする。
・のこってる感想
人生のバイブル
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できの悪い秀一が、家出を通して強くなっていく。母や妹があまりにひどい人物像だが、逆に目が離せず読み進められた。
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優等生ぞろいの兄妹の中で、ひとりだけダメな6年生、秀一。極端な教育ママの抑圧に耐えかねて、思いつきから家出する。乗り込んだ軽トラがひき逃げしたのを目撃してしまい、転がり込んだ山奥の一軒家。そこには頑固な老人と孫が二人だけで暮らしていた。同い年とは思えないほど大人びた少女夏代。二人の暮らしを手伝ううちに、秀一は少しずつ成長していって…。
1969年刊行のため、戦後日本の負の遺産とか、当時の学生運動とかが織り込まれた展開は古さを感じます。それでも、ひと夏の少年の成長物語として、やはり永遠に読み継がれてほしい一作だと思います。