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子供の頃に読んだ本を、再読。
家(主に母親)が嫌で家出しちゃう男の子秀一が主人公。
家出中にたくさんの事件に遭遇して、
どんどん成長して頼りがいのある男の子になっていきます。
最後には、お母さんよりもちょっと大人になってしまうところがなんとも。・・・
子供の頃は納得ならなくて腹立たしかったのだけど、
今はじーんとしました。
小学校6年生で子供時代の終わりが訪れてしまった
主人公が頼もしくもあり、可哀想にも感じてしまう。
家にあるのは角川文庫ですが、
岩波少年文庫の方がすぐ見つかりそう。
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これは是非一度読んでみて欲しいです。
あの頃のモヤモヤした気持ち、あの頃特有の怒り、悲しみ、やるせなさ、など詰め込まれています。いまとなってはこの本を読んでしか経験できなくなりましたけど。
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『砂場の少年』と同じく中学生の頃に読んだ。かなりの衝撃でその後何度も繰り返し読んだ。できのいい兄と妹にはさまれて親の期待に応えられず身動きできない主人公の苦しみが今でも胸の中に残っている。「イイ子」だった私が大人に対して初めて凶暴といえるほどの攻撃的な気持ちを持った。主人公が家出をして帰ってきた時に私もひとつ大人になったような気がした。
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確か中学生の頃に読みました。
兄弟の中でも一番劣等生な主人公が、家出によって成長する物語。
劣等感だとか、親への反発だとかそのモヤモヤした気持ち。とても衝撃を受けた覚えが。
今でもたまに読み返してみる本です。
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何のとりえもなくて悩んでいる人のほうが多いと思います。
NHK少年ドラマシリーズでやっていました。
主題歌「南風」
風が運んだ花のにおいに
酔ってしまった僕なのさ
すきとおる桃色の小さな耳に
そっと噛みついてしまったのさ
あの夏の日の午后から
ぼくはずっと酔っぱらいぱなし
いつも心臓がドキドキするし
頬っぺたは真赤で恥ずかしい
詞・曲/佐藤博
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やかましい母親や優等生ぞろいの兄妹のなかで,秀一だけはダメな子だった.
ひょんなことから家出をした秀一は,同い年の少女とおじいさんの住む農家
で,ひと夏をすごす.次々とふしぎな事件にまきこまれていくなかで,秀一は,
見せかけだけの家庭や社会の真の姿を感じとるようになっていく.少年の
力強い成長を描く物語.
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山中恒は、もともと好きな作家で大人になってから手にとった
のは懐かしかったから。。。
季節は小説と同じく夏。少年のひと夏の物語だ。
とても、楽しくあっという間に読んでしまった。
解説に、
「おとなは自分たちの経験からすべてを割り出し、それを子供
におしつけようとするが、子供にとっては”いまあること”が
なにより問題であり、それをせいいっぱい生きることが大切な
のだ。」
とあった。
いいかげん大人な私も、子供のように”いまあること”をせい
いっぱい、大切に生きていきたい。
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古い本なのに全く違和感なく、少年の揺れ動く心情がとてもよく書けている。
最初はよくある面白&お涙小説だと思っていたが家出先の少女の家庭環境、今まで優等生だったお兄ちゃんの反抗などどんどん興味深い話が展開されていき、
奥が深い児童小説になっていると思う。今まで読んだ児童小説の中でも群を抜いてすばらしい!!
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主人公の秀一は優等生の兄妹のなかで、一人だけ落ちこぼれ。
ヒステリーな母親に毎日怒られるのに嫌気がさし家出するも
ひき逃げを目撃し、お世話になった家に居候する夏休みをおくる。
夏休み後も家の問題と外の問題が一緒くたに秀一を悩ませる冒険もの。
大人になってから再読した時に、初めて良さが判る本だと思う。
子どもの時は秀一に共感し、大人が読むとそれぞれのキャラクターの
立場や思想を思い、感情移入してしまう。
とにかく母親の小言やヒステリー描写が凄いので
子どもの頃に母親のヒステリーでトラウマを植え付けられた人は
読んでる途中で秀一と同化してとても疲れるだろう。
「めさきのことだけで結婚し、ただ自分の気分の為にだけ
子どもを勉強へ追いやり、自分の目先のちっぽけな安楽のためにだけ
子どもを大学、一流会社に行かせる。
なにごともなく無事にすごしたいと思う、社会に無責任な大人が
今の社会を作ってしまったんだ」(本文一部抜粋後まとめ)
良一が言った言葉がずっと頭に残っている。
激しい言い合いや展開に感情が揺さぶられる話だった。
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冒険をする、
大人になって読んでも、
そのときの「こわさ」「後悔」「どきどき」「わくわく」「自信」みたいなものに心が一緒に動く。
これを子どもの頃読んで、同じように冒険したかった。
でも、大人にとっても、形は違えど、みんな冒険してるのかもな。
そんな風に思える本。
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これは面白い!! 面白い・・・・のと同時に多くのことを考えさせられる物語でした。 でも正直なところ子供時代にこの本を読んでいたら、KiKi には秀一の気持ちが今ほどは理解できなかったような気がします。 なぜなら、KiKi は秀一タイプの子供ではなく、どちらかと言えば妹のマユミタイプの子供だったと思うので・・・・・。 つまり、そこそこ勉強もできるし、大人の気に入る子供を演じることもできる子供。 まあ、マユミとの違いがあったとすれば、「自分を可愛く見せる」というセンスには欠けていた(少なくとも KiKi は外見的な可愛さにはあまり重きを置いていなかった女の子だったので 苦笑)し、マユミほど陰湿じゃない(少なくとも告げ口をするのはあまり好きじゃなかった)ぐらい・・・・かも ^^;
母親のヒステリックさ加減はちょっとオーバーな気がしないでもなかったけれど、KiKi の母親世代(物語の母親と近い世代)の専業主婦で子供に期待の多くを寄せているタイプっていうのは多かれ少なかれ、この物語の母親と同じような部分を持っていたような気がします。 本人は子供と家族のために一所懸命なんですよ。 でも、ある意味で世間知らずで、ある意味で閉鎖的で、ある意味で理想主義者。 だからいわゆる「いい子」のステレオタイプには甘くて、秀一みたいなタイプの子供は大の苦手なんですよね~。 で、秀一が女の子だったら、親にも負けない口(物言いと言うか、お喋りと言うか)で自分を表現することもできたりするんだけど、残念なことに秀一は口下手な男の子なわけですよ。 だから、自分を、自分の考えていることや感じていることをどう表現したらいいのか、わからないんですよね~。 で、子供のほうが黙っていることをいいことに、親の方はガンガン押し込んでくるし、対する子供はとりあえず今この時点での嵐が通り過ぎるのを待っている・・・・・。
(全文はブログにて)
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この作品は1969年に刊行されたもの。
結構古い作品なんだけど、古さは感じなかった。
著者はテレビでやっていた「あばれはっちゃく」も書いている。
恥ずかしながらこの作家さんのことは全く知らなかった。
もっとも「あばれはっちゃく」自体はあまり好きではなかったと記憶している。
なんとなく主人公である子どもが小太りで、「~~でないやい」みたいな言葉を発していたのを覚えている。子どもながらにあの言い方が嫌だった。
典型的な子どもを自分の思うようにコントロールする母親が登場する。哀しい。
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小学生用に書かれた本……らしい。
……あなどれん。
内容はすごくシンプルなんだけど、なんか奥が深い。
小学生、中学生の時には親が嫌になったり、自分を周囲と勝手に比べて
劣等感を感じたり(今もあるけど)、そんな昔を思い出させてくれる。
もう一回最初から読んでみたくなる本でした。
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兄弟のなかでの劣等感。
母との関係。
そういうなかで、飛び出した世界は、そりゃあどきどきするだろうなあ。
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「中学生のための読解力を伸ばす魔法の本棚」
中学生のうちにぜひ読んでおきたい205冊、ブックリスト。
物語・小説ー初・中級編ー
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