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紙の本
悲しさと夢が同居していますね
2002/07/16 13:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ラフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の「僕」と「ヤンチャ」「ノリオ」「ハム太」の仲良し4人
の楽しい日々も「ヤンチャ」の原因不明の病気によって暗転する
ものの、「僕」と「ノリオ」「ハム太」の3人がタイムマシンを
作って未来に行って「ヤンチャ」の病気を治そうとするところに、
子どもたちの友情というか絆のようなものや夢を感じることが
できました。
それから結果として「ヤンチャ」が帰らぬ人となりましたが、
3人が河原で交わした「約束」についていろんな思いでいることは
胸を打つ。
「ノリオ」は量子力学を研究し「タイムマシン」の研究をしていて、
「ハム太」は自動車修理工場を継いで同窓会などで会うたびに当時
を振り返っている。
「僕」は「河原での約束を思い出す」ために書き物をしている。
そして「僕」なりの「タイムマシン」第一号を見いだしたのはよかった
と思う。
紙の本
必死さと純粋さと、そしてそれが消えていくという時間
2001/07/24 22:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藍桐 - この投稿者のレビュー一覧を見る
泣きました。凄く短くて、そして凄く分かりやすくて、あっという間に一気に読めてしまうのだけれど、でも、とても心に大きな何かを残してくれる、そんな一冊でした。
子供の頃は純粋で、本当に友達と約束したほんの小さなことのために一生懸命になったりしますよね。その一途さや純粋さがとてもキレイに描かれいます。子供の頃はとても一生懸命で、現実と一生懸命戦っていて。
友人の死を通して多くのことを学んでそして色々な思いを心に刻み付けたはずなのに、普通に成長していってしまう主人公達三人。成長して、大人になって、結婚したりして……そういう間に、どうして人間って子供の頃の純粋さを忘れてしまうのでしょう。どうしてあの頃の大切な思いは時間と共に薄れてしまうのでしょう。
昔の自分の大切な思いを取り戻せそうな、そんな気がする一冊でした。
この著者の他の作品を読んでちょっと好みじゃなかったという人にも、この著者の作品群とはちょっと違った雰囲気なのでオススメです。