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紙の本
近現代における日本と国際社会
2004/10/16 11:10
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投稿者:ヤタガラス - この投稿者のレビュー一覧を見る
19世紀半ば、極東の島国は無理矢理に国際社会に組み込まれた。日本は大急ぎで新しい甲羅に着替えるよりほとんど手立てがなかった(著者あとがき)とある。日本はアジアの中でいち早く近代化に成功し、欧米の草刈場になることを免れたのであるが、「欧米中心の世界秩序は日本の介入を許さなかった」(黄文雄:捏造された日本史)ことから、日本は大東亜戦争に至らざるを得なかったのである。
アメリカは、日本が日露戦争に勝った直後から日本を仮想敵国として、オレンジプランを作成したことが述べられている。ドイツに対するものはブラックプラン、イギリスはレッドプラン等々、世界戦略の研究を開始し、研究が継続されたのはオレンジプランだけであったことが述べられているが、やらなければやられるという帝国主義の時代背景を思い知るのである。
日米未来戦記が流行し、バイウォーターのものは、日本がパナマ運河にて大型船を爆破、運河を航行不能とし、アメリカのアジア艦隊を孤立化させ奇襲によって戦端を開いたとする作戦であったことが紹介されている。ここらは、日露戦争における旅順ロシア艦隊を撃滅し、バルチック艦隊を迎え撃った歴史を思わせて興味深いのである。
1年半かけて著者のこのシリーズを全て読んでみたが、一つよくわからないのは、著者の歴史観であった。日本は戦争に巻き込まれざるを得なかったことが歴史の必然であると私は思うし、冒頭著者あとがきは、これと同じ認識であるように思えるのであるが、同シリーズ8「日本人はなぜ戦争をしたか」を読んでみるとそうでもないように思えるのである。
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