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みんなのレビュー36件

みんなの評価3.9

評価内訳

高い評価の役に立ったレビュー

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2003/03/20 11:16

ネガティブな感情とどうつき合うか。

投稿者:Helena - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「怒り、落ち込み、不安といった“ネガティブな気持ち”を持つことは、いけないことではない。
 この本では、全体として、“ネガティブな気持ち”を持つことはいけないことではないんだということが書かれていて、そのような気持ちを含めた気持ち、感情全体とうまく付き合っていくことが大切なんだなあと思いました。
 では、“ネガティブな気持ち”とうまくつきあえないとはどういうことか?
 個人の中では、「ネクラ」よりは「ネアカ」の方がよく、ポジティブ・シンキングという前向き思考が流行る中で、“ネガティブな気持ち”は居場所を失っている、と著者は主張しています。
 そうなると、“ネガティブな気持ち”を気づきたくない、感じることを認めたくない、というように、抑圧して封印したくなると著者は書いています。私自身は、そこまで自己コントロールをしているとは思わないですが、抑圧して、封印していくということは、ありうるだろうなあと思います。そうやってストレスがたまっていって、ちょっとしたきっかけで爆発することってあると思います。
 「悲しみは無理やり乗り越える必要はないし、悲しさを封じ込める必要もない」[159]、「「いつも充実していて、楽しそうにしていなくてはいけない」という呪縛から解き放たれる必要がある」[191]と著者は書いています。そうですよね。「悲しみ」という感情は、努力したって簡単には変えられるものではないのだから、無理やり変えようとするよりも、その感情にうまく付き合いながら、現実の行動を考えていくことの方が、より「ポジティブ」なのかもしれませんね。
 “ネガティブな気持ち”とうまくつきあえないということが、他者とのコミュニケーション場面にも現れ、コミュニケーションがスムーズにいかないことになっていくのも最もなことだと思います。
 面白かったのは、“ネガティブな気持ち”を相談された場合の相談を受けた側の対応の分析です。
 “ネガティブな気持ち”とうまくつきあえないということは、自分自身の内面と関わってだけでなく、他者がそのような気持ちを持つことにもつきあうのが難しいことになる。“ネガティブな気持ち”を相談されると、それに自分が絶えられないから、「それだったら、やめれば」「気分転換に飲みに行こうよ!」というような、“ネガティブな気持ち”に寄り添うというのではなく、すっきりとした対応をしがちになるという。それは、相談をもちかけた側のためにではなく、自分が“ネガティブな気持ち”を受け入れられなくて、すっきりしたいから!
 こういう対応って、すごく共感します。私自身、そういうふうに対応されて、ああ、この人には相談しても無駄だな、と何度も思ったことがありますから!
 他者とコミュニケーションを取る際、著者は、感情や実感に基づくことが大事だとしています。
 本著では、子どもとのコミュニケーションの具体例がいくつか掲載されていました。知識や道徳レベルの対応ではなく、まず感情に基づいた対応をした方がいいと書かれています。著者は、「感情→道徳→知識」といった流れで捉えています。
 大枠では私は、「感情→道徳→知識」という流れを認めつつ、感情は感情固有に発達しないだろうし、豊かな知性を持つことが豊かな感性を支えているっていうようなこともあるんじゃない? とも思います。また逆に、豊かな知識を自分の実感で支えることが大事だと思うんです。ですから、「感情→道徳→知識」という一方向の流れではなく、相互に支えあうような枠組みって、どうなんでしょう? 私の中で、考え続けていこうと思います。
 それから、著者の夫が、「相手の気持ちというのは、自分の感情を手がかりにして理解するもの」[202]と言ってそうです。そうだなあと思います。私も、自分の感情を磨いておきたいと思います。共感能力を高めたいし!

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低い評価の役に立ったレビュー

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2001/08/24 22:19

2001/08/18夕刊

投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「今ほどこころの専門家が注目を集める時代はないのでは」と心理カウンセラーの著者はつぶやく。学級崩壊や少年犯罪、円滑なコミュニケーションがとれず残念な結果を招く大人たち、その一因ともいえる「感情のコントロール」の欠如を指摘する。本書は研修会などのデータを基に、いかに自分の気持ちを知り処理するか、相手の気持ちをどう聞き共感するかの実践的訓練法を紹介。車内で目の前に立つ老人に「ルール」ではなく「思いやり」から席を譲れる「気持ち」の重要性を説く。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001

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紙の本

ネガティブな感情とどうつき合うか。

2003/03/20 11:16

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Helena - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「怒り、落ち込み、不安といった“ネガティブな気持ち”を持つことは、いけないことではない。
 この本では、全体として、“ネガティブな気持ち”を持つことはいけないことではないんだということが書かれていて、そのような気持ちを含めた気持ち、感情全体とうまく付き合っていくことが大切なんだなあと思いました。
 では、“ネガティブな気持ち”とうまくつきあえないとはどういうことか?
 個人の中では、「ネクラ」よりは「ネアカ」の方がよく、ポジティブ・シンキングという前向き思考が流行る中で、“ネガティブな気持ち”は居場所を失っている、と著者は主張しています。
 そうなると、“ネガティブな気持ち”を気づきたくない、感じることを認めたくない、というように、抑圧して封印したくなると著者は書いています。私自身は、そこまで自己コントロールをしているとは思わないですが、抑圧して、封印していくということは、ありうるだろうなあと思います。そうやってストレスがたまっていって、ちょっとしたきっかけで爆発することってあると思います。
 「悲しみは無理やり乗り越える必要はないし、悲しさを封じ込める必要もない」[159]、「「いつも充実していて、楽しそうにしていなくてはいけない」という呪縛から解き放たれる必要がある」[191]と著者は書いています。そうですよね。「悲しみ」という感情は、努力したって簡単には変えられるものではないのだから、無理やり変えようとするよりも、その感情にうまく付き合いながら、現実の行動を考えていくことの方が、より「ポジティブ」なのかもしれませんね。
 “ネガティブな気持ち”とうまくつきあえないということが、他者とのコミュニケーション場面にも現れ、コミュニケーションがスムーズにいかないことになっていくのも最もなことだと思います。
 面白かったのは、“ネガティブな気持ち”を相談された場合の相談を受けた側の対応の分析です。
 “ネガティブな気持ち”とうまくつきあえないということは、自分自身の内面と関わってだけでなく、他者がそのような気持ちを持つことにもつきあうのが難しいことになる。“ネガティブな気持ち”を相談されると、それに自分が絶えられないから、「それだったら、やめれば」「気分転換に飲みに行こうよ!」というような、“ネガティブな気持ち”に寄り添うというのではなく、すっきりとした対応をしがちになるという。それは、相談をもちかけた側のためにではなく、自分が“ネガティブな気持ち”を受け入れられなくて、すっきりしたいから!
 こういう対応って、すごく共感します。私自身、そういうふうに対応されて、ああ、この人には相談しても無駄だな、と何度も思ったことがありますから!
 他者とコミュニケーションを取る際、著者は、感情や実感に基づくことが大事だとしています。
 本著では、子どもとのコミュニケーションの具体例がいくつか掲載されていました。知識や道徳レベルの対応ではなく、まず感情に基づいた対応をした方がいいと書かれています。著者は、「感情→道徳→知識」といった流れで捉えています。
 大枠では私は、「感情→道徳→知識」という流れを認めつつ、感情は感情固有に発達しないだろうし、豊かな知性を持つことが豊かな感性を支えているっていうようなこともあるんじゃない? とも思います。また逆に、豊かな知識を自分の実感で支えることが大事だと思うんです。ですから、「感情→道徳→知識」という一方向の流れではなく、相互に支えあうような枠組みって、どうなんでしょう? 私の中で、考え続けていこうと思います。
 それから、著者の夫が、「相手の気持ちというのは、自分の感情を手がかりにして理解するもの」[202]と言ってそうです。そうだなあと思います。私も、自分の感情を磨いておきたいと思います。共感能力を高めたいし!

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紙の本

2001/08/18夕刊

2001/08/24 22:19

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「今ほどこころの専門家が注目を集める時代はないのでは」と心理カウンセラーの著者はつぶやく。学級崩壊や少年犯罪、円滑なコミュニケーションがとれず残念な結果を招く大人たち、その一因ともいえる「感情のコントロール」の欠如を指摘する。本書は研修会などのデータを基に、いかに自分の気持ちを知り処理するか、相手の気持ちをどう聞き共感するかの実践的訓練法を紹介。車内で目の前に立つ老人に「ルール」ではなく「思いやり」から席を譲れる「気持ち」の重要性を説く。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001

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2006/06/07 10:51

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2007/02/12 20:13

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2007/12/18 02:23

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2008/10/04 17:46

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2009/12/30 19:47

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