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紙の本

はじめに言葉ありき・・台本を読んでオペラを聴けば感動も倍増である。

2001/08/30 22:16

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:廻由美子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 オペラはなんといっても「音楽」である。美しいメロディー、沸き立つリズム、響き渡るハーモニー・・・。しかしその、メロディー、リズム、ハーモニーを生み出す源となっているのは言葉である。言葉のもつ抑揚がメロディーを、リズムを作り出し、言葉の内容がハーモニーを決定する。ということは、はじめに言葉ありき、という訳である。

 言葉もわからずただただ「音楽」としてオペラを聴くのも楽しいことにはちがいなく、その現れては消えていく音の世界に身をゆだね、うっとりとしているのは何物にも変え難い幸せな瞬間である。しかし、少しの間、音楽から身を退いて、言葉の内容を知ってみるのもまた一興である。歌の、言葉の内容を知ることによって音楽を聴く楽しさも倍増するというものだからだ。
 音楽なしでまず台本を読み、ひとつひとつの言葉を知り、そうして音楽を聴いてみれば、その言葉達がどんなに美しい花を咲かせたか、どんなに天高く羽ばたいたか、そして音楽はどんなに言葉を超えたかがわかろうというものであり、感動もまたひとしおであろう。
 
 フィガロと恋人のスザンナが新婚用のベッドの寸法を測っている場面ではじまえるモーツァルトの傑作オペラ「フィガロの結婚」は、全編色恋沙汰の空騒ぎであり、台本だけを読んでいても充分楽しくおかしく、たまにはホロリとさせられるのだが、なんといってもモーツァルトの魔法の杖の一振りで、この言葉達は永遠の命を得ることができたのである。モーツァルトはその天才をもってダ・ポンテの書いたどの言葉、どのフレーズにも生命と美をやどらせ、天空高く舞い上がらせ、それらが星となって何万光年何億光年も輝き続けることを可能にしたのであった。まず、言葉を読んでオペラを聴き、それから言葉なんか忘れてしまってもいいのだ。言葉のもつエッセンスだけが心にのこり、それが何語であるかは関係なくなり、もっと普遍的なものとなって音楽に結びつくであろう。それでこそオペラというものだ。ちなみに私が今聞き惚れている「フィガロの結婚」のCDは、、カルロ・マリア・ジュリーニ指揮の1959年録音、全編イタリアン・カラーの輝きに満ち満ちた不朽の名盤であります。 (bk1ブックナビゲーター:廻由美子/ピアニスト 2001.08.31)

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