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「理数力」崩壊 日本人の学力はどこまで落ちるのか みんなのレビュー
- 左巻 健男 (編著)
- 税込価格:1,540円(14pt)
- 出版社:日本実業出版社
- 発行年月:2001.7
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紙の本
【インタビュー】編著者・左巻健男さんに聞く!〜知的レベル全体の低下が起こっている!〜
2001/08/11 01:02
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投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
——理科系の学力低下は中・長期的にみて、日本にどのような影響を与えると思われますか?
読者から「ホラー小説より恐い。現実に進行中だから」と感想をもらいました。
この約20年間の「ゆとり教育」のなかで、知的レベル全体の低下が起こっています。なかでも理数力の低下が新学習指導要領のもとで加速していくことでしょう。
わが国の産業を支えてきたあるレベル以上の労働力の質の低下が起こることで、技術開発力の低下、生産性の低下が進むと思います。今後、ますます質的に高い技術者が各方面で多数必要と見込まれているのに国内からの確保が難しくなるでしょう。
——理数系の学力低下が労働力の質の低下に繋がるというのは、どういう労働においてですか?
ぼくのイメージしているのはある程度の科学技術の知識能力がないとダメな仕事です。
わが国を支えるものづくり、科学技術製品の保守管理、その営業がメインですが、一番はものづくりです。
機械、電気、電子、化学、生物工学、建設土木…、いまじわじわとこの辺の労働力の質の低下があり、H2ロケットの失敗などで問題になっています。
一人一人のレベルでは、大きくは環境問題や国の政策を検討するにも、小さくはだまされないで暮らすにも、理数力を元にした論理的な思考力が求められます。また、この低下はファシズムにも容易に道を開くでしょう。
さらに本書でも常に問題にした階層差の拡大で、社会の不安定さ、危険性が高まっていくと思います。
——学習内容削減が現実に行われるわけですが、もし左巻さんご自身が子どもを学校に通わせる親の立場だとしたら、どう対処されますか?
前書きに述べたようにこれは国民の声で動かせることです。本書を読まれて納得したら、まず小さな声でも回りの方々に話をしてほしいと思います。
親としては学校の教師と話をしましょう。国民の声に押されて教科書は「最低基準」だが、発展的な学習をしてもよい、となっています。有馬元文部大臣は最近の雑誌で「理科と数学の時間は減らし過ぎだ−−総合学習と選択の時間を理数に振り向けよ」と言っています。理数の授業を、最低基準の教科書を超えて、もっと基礎・基本も理数としておもしろいことも入れてやってもらいましょう。総合的な学習の時間なども理数的なものにしてもらいましょう。そういうことがまず必要と思います。学力低下問題が叫ばれているなか、学校は対応をするはずです。
——現状の制度下では「受験」以外に子どもの学習意欲を引き出すのは困難になりつつあると感じます。「受験」以外に、学習に対してどのような動機付けがあり得るでしょうか?
ぼくの考えは、すでに現場で開発した「本物の知」を教える、それをうまく教える、という内容と方法がセットになった、学習意欲を引き出す教材群がかなりあるということ、それらも生かして根本から教育課程を再構築しないとダメだというものです。
このインタビューには続きがあります。こちらでどうぞ→
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