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紙の本
ブラックジャックファン待望の書。B・Jの医療が現役医師によって診断される
2001/10/02 22:16
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投稿者:牛尾篤 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ブラック・ジャックは、少年チャンピオンに連載が始まった、二十数年前からの大ファンである。彼は凄腕の外科医にもかかわらず、医師免許を持っていない。時に法外な治療費を請求する。
クールかつ、ダンディなブラック・ジャックのファッション(夏でもメスを仕込んだコート着用)。彼がいつもかかえているトランクには緊急医療に必要な七ツ道具がそろえられており、無菌テントの中で、ブラック・ジャックが自分自身を手術してしまうほどだ。
彼が患者に対し、神技ともいえるメスさばきで手術をするさまには、いつも感動させられていた。しかしブラック・ジャックが行う治療行為は、彼にしか出来ない神技なのか、それとも普遍的な医療なのか、医師ではない私は、漠然とそんな疑問を感じていた。
本書はブラック・ジャックの治療例、三十六のカルテを作り、彼の処置に対し評価を加えるというものだ。B・J症例検討会に集った十七人のお医者さんは、幼少時や学生時代にブラック・ジャックに刺激を受け医師になった、医療の最前線で活躍している人ばかりである。
検討会のタブーは「マンガだから……」。従って、カルテNo.三〇の魚鱗癬の子供に対する植皮は、まちがった治療であると判断される。
このB・J症例検討会の方々の誠実さは、ブラック・ジャックをマンガどころか、救済の書として読んだ様々な病気の人達や、今でも、ブラック・ジャックのファンであり続ける人達に向っての新しいメッセージではないだろうか。
本書がひとりでも多くの人に読まれ、改めて、ブラック・ジャックの問い続けてきた問題を考え直す機会がふえることを願ってやまない。 (bk1ブックナビゲーター:牛尾篤/イラストレーター・画家 2001.10.03)
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