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紙の本
きのこって本当にいいですね。
2001/11/05 18:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ロブ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生のとき田舎の薄暗い道を一人で通っていたら、青白く発光する高さ20センチくらいのきのこが密集して生えているのを見つけた。子供の無邪気な残酷さで傘でばんばんたたいたところ、ムラサキとも黒ともつかない色の液体がほとばしった。そのことがずっと脳裏に焼き付いており、いつかあのきのこがなんて言うきのこだったのか調べようと思っていたところ、出会ったのがこの図鑑である。ハンディなきのこ図鑑には載っていなかったのだが、この図鑑ではそのきのこがなんであったか見つけることができたので嬉しかったついでにこの書評を書くことにした。私のようなエピソードを持つ方も持たない方も、きのこ嫌いの人以外はさしてきのこに興味がない人も楽しめる一冊である。
紙の本
硬派分類用図鑑の最高峰
2002/12/23 02:59
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鳥居くろーん - この投稿者のレビュー一覧を見る
古本屋でぶらぶらしていたところ、これ一冊だけが新古本として棚に並んでいるのを見つけた。私はこういう運命的な出会いっぽいものに非常に弱い。しかも、きのこ図鑑。うー、これは買わねば。
そういえば、前も同じパターンで「日本のカエル」を購入したのだったな。なんだかこの古本屋に策略めいたものを感じるが……ま、いいか。
さて、この「カラー版 きのこ図鑑」。
……大きい。ページ数のわりに、ずっしりとしたボリューム感。掲載種数は約700。監修は大御所・本郷次雄。編集は、きのこセミプロ集団(?)、「幼菌の会」。帯には「21世紀をリードする待望の図鑑」と豪語している。すごい自負だ。
次に、内容。予想通り、いたって硬派だ。図鑑らしく、各種の記述には簡潔な学術的説明のみが付されている。
たとえば、ホンシメジに関する記述。
「秋、水はけのよい雑木林またはマツまじりの雑木林の地上に発生。中型〜大型。傘は暗灰色〜淡灰褐色で、のちに淡色になる。通常、傘の表面に絹糸状かすり紋様がある。ひだは白色〜淡いクリーム色、湾生〜垂生。肉は白色で緻密。柄は基部が膨らむかまたは上下同大。美味」。そして、これとは別に、そのキノコの重要な特徴が箇条書きでピックアップされている。
さらには、種類の同定において重要な「胞子紋」(キノコの傘を白い紙の上に半日置いておくとできる模様)の色も一目でわかるよう工夫されており、本書の大きなウリのひとつになっている。
また、「21世紀をリードする」という謳い文句も伊達ではなく、随所に盛りこまれる最新の学術成果はもちろん、以前の図鑑に掲載されなかった種を積極的にとりあげているところなどにも、その進歩的志向性がうかがえる。
以上、記述は詳しいが写真のすくない「原色日本新菌類図鑑」(保育社)と、写真はきれいだが記述のまちまちな「カラー名鑑日本のきのこ」(山と渓谷社)の折衷改良版として、本書は理解されてよいように思う。キノコ分類における実用性という面では、おそらく最高のキノコ図鑑であろう。
また、巻末の佐野修治さんのエッセイ「京都御苑きのこ観察日記」、あれは、とてもいい。
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