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この作者のノンフィクションは、どれも面白い。
専門的な話と、物語的なエピソードのバランスがたくみ。
一級のストーリーテラーだと思う。
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ドコに入れたもんだか迷ってココに。
換字式暗号からロゼッタストーンにいたるまで、「暗号」の入り口とその歴史を紐といた一冊。
頻度解析なんかは聞きかじったヒトでないとなかなかピンとこないかも知れませんが、一回はそのまま最後まで、二回目はじっくりとどうぞ。
前半の換字式暗号の辺りは、英語の素養がないと、ふうん、程度にしかならないと思いますので、面白そうなところだけナナメ読みでも良いとは思います。
ワタシもこのあたりは退屈でした(笑)
その歴史はけして日のあたる場所でさらされてきたものではないけれど、中々興味深いです。
エニグマのあたりなんか特に。
ロジックと謎を愛する読書家に。
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古代から現在に至るまで、争いの度に重視されていた暗号について、歴史と理論とで解説してくれます。
理論なども(理解できるところは)面白いのですが、
それよりも、歴史の中での暗号の制作者と解読者の攻防がサスペンスです。
(面白く読んだのに、内容は右から左の自分のレベルが恨めしい)
サイモンさんが上手いのか、青木さんが上手いのかは分かりませんが、とても読みやすい。
時々脱線もしつつ、それも面白く読ませてくれます。
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暗号がいかにして発展してきたのか、そこにある暗号作成者と解読者の歴史をも揺り動かす知の戦争とも言える応酬を交え描き出す。
古代の未解読文字から戦時中ドイツ軍が使用したエニグマ暗号、現代科学を駆使した量子コンピュータや量子暗号までをそれぞれ丁寧に解説している。
巻末には紹介された暗号で作られた問題もある。その暗号の破り方も本文中に書かれているので挑戦してみるのも面白いかもしれない。
ただ、ビール暗号の例が提示されているように、あまりに暗号にのめり込んで人生を棒に振らないようご注意を。
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amazonの書評
『フェルマーの最終定理』に続き、世界的ベストセラーとなったサイモン・シンの話題作『The Code Book』の邦訳。暗号は古代から重要な情報を安全に伝達する手段であったが、絶えず解読の危険性をはらんでいた。本書は、暗号とその解読にまつわる歴史上のドラマをひも解きながら、暗号の重要性と進化の歴史について語っている。(中略) 本書では、読者がこれらの暗号を実際に作ったり、解読したりしながら読み進めていくことができるよう工夫されている。パズルや謎解きが好きな読者はもちろん、歴史の裏側をのぞいてみたい読者や考古学ファンにとっても興味深い1冊である。(土井英司)
いやー、凄い凄い。
暗号という数学のガチ専門分野の話であるのに、それを読者に関心もたせ、面白く読ませる。その文章レベルは眼を見張るものである。この作者とまた翻訳者の力量に脱帽です。
内容は暗号の歴史を古来から現在まの流れを平易に解説したもの、いや少々理解するには頭を使うが、それでも知的好奇心を持つ人なら絶対に楽しめる。是非、読んで損をしない作品。
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フェルマーの最終定理を読んで、これもきっと面白いと思い購入。
本題のとおり、暗号の歴史について書かれた本。
メアリ女王やWW2のチューリングなど、暗号の歴史に
名を残す事件や発明を紹介しているが、エピソードは
昔少し聞いたことがあると言う話が多いがどれも面白い。
自分としては、公開鍵の原理を考えるときに、送信者と
受信者が別の鍵を利用しても、箱を開けられずに
渡すことが出来るモデルを考えついたと言う話に、
発見者のやった!と言う気持ちが伝わったような気がした。
なお、この本に載っている、暗号の殆どは
現在では1日以内に解読出来たことが、
大学等の研究結果発表で公表されている。
技術の進歩に殆どの人はついていけないのは、
今も昔と同じか・・・。
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おそらく統計やらアルゴリズムなんかの問題を扱っている本な割には知識をあまり必要とせず、読みやすいものであるし歴史をなぞってくれることでそもそもどういう意識のもとでこの暗号を創りだそうと考えたかがわかるのがこの本にのめりこみやすくなるポイントだったと思う。
個人的にはやっぱりⅠ~Ⅲ章までのアルファベットの暗号化を解いて更に強いものに変えて・・・となる変遷が一番興味を引かれた。
あといわゆる学問の方向性としてこういう分野があるんだって言うのは知っていたが、どういう風に評価されてきたのかとを大まかに知ることができたのは良かった。
ノンフィクションってあんまりよまないけど歴史のロマンっぽい側面が出てるいい本だと思う。
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BBCのドキュメンタリーも話題を呼んだ「フェルマーの最終定理」のサイモン・シンであり読みたいなと思ってる。
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名前は聞いたことあったのに、敷居が高そうでなかなか手が出なかった。でも、それは間違ってた!
毎日一章ずつ、ゆっくりと読んだのだけど、一日一日が知的興奮に満たされるとても有意義な読書体験ができたと思う。
暗号なんてシーザー暗号くらいしか知らなかったのに、読み終えたら量子暗号まで一通り解っちゃったような気分になれるところが凄い。
暗号を作成する人、解読する人の攻防の歴史をわくわくしながら読める一方で、暗号解読の一連の手続きも、初心者にやさしく丁寧に解説されており、読んでいても苦しくなかった。(ちゃんと理解できたのかは怪しいケド)
ロゼッタストーンやクレタの線文字Bの話、ドイツの暗号機エニグマやナヴァホ兵の話も面白かったけれど、インターネットの恩恵を受けている身としては公開鍵の話が一番興味深かった。
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暗号に関わった人々の人間模様が、歴史の流れの中で描かれている。暗号という何とも魅惑的なものを軸に、ドラマが浮き上がっている。科学分野の読書の醍醐味。
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なんとか飛ばし読みしながら読み終えました。
ふだんはあまり読まないタイプの本でしたが、
このブクログのレビューで興味を持って借りてみた本でした。
数学的な知識があまりにも低すぎるわたしには
かなり難解な内容でしたが、
ところどころ引き込まれる内容もあり、
決して退屈な小難しい類の本ではありませんでした。
ただただわたしのレベルが。。。
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再読。シーザー暗号やヴィジュネル暗号といった古典的なものから、公開鍵暗号や量子暗号などの最新のものまで、様々な暗号やその歴史がわかりやすく解説されているだけでなく、暗号にまつわる人間ドラマも抜群の面白さ。
なんとなく手にとっただけのはずが、何時の間にか夢中になり一気に読了。
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彼らの残した業績が偉大であるほど、その死は悲劇的なものになる。
この本を読み、そう思わされた。
やはりこの言葉が一番当てはまるのはかのチューリングであろうか。
作り話における「死」は時に読者をしらけさせる。
本作にも悲劇的な「死」にまつわるエピソードは登場する。
しかしそれが実話であることを改めて確認し、
胸を打たれた。
本書のテーマは暗号である。しかし焦点は
暗号解読者、作成者。つまり「人」である。
実に多くの人物が登場する。著者は暗号技術の解説に多くの
ページを割きつつ、最終的には「人」を中心に話を進めることにより
極めてドラマティックな暗号にまつわる歴史を描き出している。
個々のエピソードも極めて読み応えがあり、感動を誘い、
少なからず知的興奮を覚える。
それに加え、まるであらかじめ著者が思い描いたとおりに
歴史が後を追ってきたと思わされるほど、話の展開は見事である。
もし著者がいなければ、それぞれのエピソードは単なる一時的な
エピソードで終わっていたであろう。
著者がいたことによって、それぞれの「エピソード」とさらに「人」が組み合わされ
「暗号の歴史」が作りあげられたのだ。
というのは言い過ぎであろうか。
暗号の歴史を知ることが出来て本当に良かった。
もし知らずにいたら一生後悔したであろう。
そう思わされる一冊であった。
もしこの本を読むことに何らかの迷いがあったとしたら、
それは一刻も早く捨てるべきである。
この本を読んで後悔すると思われる理由が思いつかない。
是非一人でも多くの人に、この本を読んでほしいと思う。
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シーザー暗号、DES暗号、RSA暗号、量子暗号…暗号の歴史とともに、それにまつわる物語がわかりやすく書かれていた。チューリングがエニグマ解読をしていたなんて全く知らなかった。暗号化を学ぶ上での必読書かもしれない。専門的でありがら入門である一冊。