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紙の本
必見!私の書評
2001/12/24 19:56
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投稿者:遠野貴宏 - この投稿者のレビュー一覧を見る
すでに購入していた友達から聞いて読んでみた。本の装丁部分に簡単な内容の紹介が書いてあり、それを読んだ時に、これは新しい分野のことを書いた小説かもしれないと最初に思った。実際に読んだ後、確かにそうだなと改めて思った。聞くところによると解説文は、映像作家の人が書いたものだという。そう言われてみれば、この小説は映像向きかもしれない。作者はそういうことを意識して書いたのかどうかはわからないが、構成については、かなり計算されているような気がした。しかし、その反面、登場人物の書き方が、もうひと工夫欲しかったように思う。決して紋切り型ではないのだが、会話文が長いので、人物造形の把握には、ちょっと難があった。しかし、構成の展開が良いので、それを補っているような気がした。推理小説としての評価は、今一歩だと思ったが、こういう分野の仕事もあるのだということを初めて知った。そういう点では、よかったと思った。
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