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井月像の輪郭は掴める
だが、ディテールの活写はいかにも弱い
著者の賢しらの文人臭としかいいようのない
語り口がどうにも鼻につく
少なくとも歴史小説家とされる著者の
代表作に列する書とは思えぬ
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貴種流離譚をリアルでやった人。昔つげ義春の無能の人を読んで絶対にこんな大人にはなりたくないと思っていたが、今はこういう人になりたいとも思う。
最近話題の堀辰雄も名前だけ出てくる。
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[ 内容 ]
出自没却。
一切語らず。
酒に溺れ、襤褸を纏い、信州・伊那谷を流浪。
野垂死にするも、なお芥川龍之介を震撼させた男、その名は井上井月、俳人なり!乞食放浪の俳人井上井月の全貌。
[ 目次 ]
序章 大正七年夏 田端・芥川龍之介宅
第1章 五月闇
第2章 炎天
中の章 大正九年晩秋 田端・芥川龍之介宅
第3章 抜け星
第4章 翁の日
第5章 花筵
第6章 落栗
終章 大正十年秋 田端・芥川龍之介宅
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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俳諧・俳句知らずとも、面白き「井月伝」ではないでしょうか。一冊、井月さんの俳諧の文庫を持っていたはずだが、見つからない。句がピンと来ずに捨てたのでしょう。よくぞ「井上井月」に光を当ててくれた著者:江宮隆之氏。芥川龍之介と空谷先生を介し、井月さんの人間味が浮き上がってくる。句という作品だけではなく、伝記とあわせることで、像が見えてくるもんですね。