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アインシュタインの東京大学講義録 その時日本の物理学が動いた みんなのレビュー
- 杉元 賢治 (編著)
- 税込価格:2,530円(23pt)
- 出版社:大竹出版
- 発行年月:2001.9
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紙の本
アインシュタイン講義を筆写した生々しいノートの復刻
2001/10/30 16:58
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投稿者:三中信宏 - この投稿者のレビュー一覧を見る
80年前に来日したアインシュタインが,ノーベル賞受賞者という栄誉とともに東京大学で講演した記録の全貌である.当時,彼の講義に出席した学生の筆者ノートを復刻することにより,アインシュタインがどんな内容の講演をしたのかがわかる.
確かに,歴史的資料として本書は価値があるのだろうが,読み物としては必ずしも勧められない.はっきりいえば編集構成が「雑」であるという点に尽きる.
アインシュタイン講義に出席した学生のノートを発見したことは評価できるが,ページごとの内容説明はいっさいない.いまの日本にドイツ語の手書きでしかも数式ばかりのノートをすらすら読める読者はいないと思う.しかも,ところどころ挿入される意味ありげな文は,講義の内容とは直接関係がない.延々とノートの写真複製のページが続くのは苦痛でしかない.せっかく貴重なノートを復刻するのであれば,せめてページごとの内容の概略を日本語で説明してほしい.
東大での講義参加者のサイン帳も忠実に写真復刻されているのだが,これにも日本語氏名をつけるくらいの親切さはあってもいいのではないか.また,全体を通して変に余白の多いページ割り付けで,見苦しい.
本書は役に立つ資料ではあっても,これだけでは読み物にはならない.しかし,幸いなことに,本書の後に出た,アインシュタインの日本滞在記録『アインシュタイン日本で相対論を語る』と併せて読むと,本書のもつ資料的価値が有効に活かされる.私としてはこの2冊を同時購入するよう,読者にお薦めするしかない(高くついてしまうが).
紙の本
アインシュタインの80年前の来日の様子が伝わる資料集
2001/10/02 08:59
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投稿者:小林浩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1922年、東京女子高等師範学校の歓声をあげる女学生の群集に完全包囲されてごきげんな蓬髪の西洋人がいた。彼は早稲田大学でも実に一万人にのぼる学生の大集団の出迎えを受ける。主要都市を講演行脚した彼は京都帝国大学も訪れたが、哲学者・西田幾多郎は自らの出不精を理由に頑として講演会には行かなかった。湯川秀樹はまだ中学生でやはり出席してはいなかった。彼、当時もっとも脂の乗った40代前半のアインシュタインが、完成してほどないかの「相対性理論」をひっさげて来日した折の話である。本書はこの物理学者が東大でおこなった講義内容を伝える、数式で埋め尽くされた受講ノートの写真版や、来日を嬉々として報じる新聞等の記事の数々や貴重なスナップ写真を収録した「来日80周年記念出版」の歴史資料集だ。講義を聴講した学生や教師による感想文は感動を生々しく伝えている。近くアインシュタインの「日本訪問日記」日本語版も講談社から刊行されるようだ。
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