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紙の本
貴重な写真ばかり
2022/02/21 22:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東京のSS - この投稿者のレビュー一覧を見る
頭山満翁、玄洋社の歴史など貴重な写真や文献が掲載されています。100年前まではこんな方々が活躍されていたんです。日本人はもっと自国の本当の歴史を勉強すべきです。武士の心を持った日本人がいたから、アジアの中では植民地にもならなかったんです。
玄洋社はどんな偉い方々が来ても座布団を出さなかった。そんな集団です。
紙の本
封印された史実を追う楽しみ。
2007/10/12 16:26
7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いまや「玄洋社」といえば、大隈重信を襲撃した来嶋恒喜が所属していた政治結社としてしか登場しないが、その玄洋社の看板でもあった頭山満は豪傑、右翼の巨頭などと称され国民的人気を誇っていたそうである。
敗戦後、GHQのハーバート・ノーマンによる調査報告書には侵略戦争を押し進めた元凶として糾弾され、玄洋社は解散命令を受けている。後にハーバート・ノーマンは隠れ共産主義者としての身分を追及されて投身自殺をしているので真実は闇だが、充分な調査もせずに先入観だけで報告書を作成したきらいがある。
戦争犯罪人として満足な裁判を受けられずに処刑された方々と同じように、この玄洋社もその軌跡を問い直されることなく、今日に至っている。
本書は資料としての写真も多く掲載されているので、『人ありて-頭山満と玄洋社』の姉妹編として読んでいくと理解がし易い。
玄洋社は思想的には右翼であると称されるが、本書の中にも出てくるが左翼思想の人々との交流も多い。このことから思想など何も持たず、ただ単に「情」で行動を起こす集団であると定義づける評論家がいるが、それは玄洋社の成り立ちや本質を調べずにGHQが下した風評を鵜呑みにしている人だろう。
憲兵大尉であった甘粕正彦に拷問死させられた大杉栄、伊藤野枝が頭山満、杉山茂丸の紹介で後藤新平に金を融通してもらったことを言っているのだろうが、頭山満にとっては我が身を省みずに国家、国民のために尽力する人の思想は右も左も関係ないということである。
もともと、玄洋社の起源においては当局から繰り返しの弾圧をうけ、初期の人々は拷問まで受けている。単なる「情」だけでは左右の思想を抱く多くの人々に関与しきれないと考える。
玄洋社最期の社長であった進藤一馬は戦争犯罪人として巣鴨に収監されていたというが、資料として掲載されている新聞記事の写真にその名前が出ている。衆議院議員から福岡市長を歴任し、日中国交回復直後に「青少年の船」を仕立てて中国に乗り込んでいる。数度に渡って日本に亡命した孫文を支援しつづけた玄洋社だからこそ、孫文の薫陶を受けた中国要人との水面下の友好関係によって実現できたことと思う。
「大アジア主義」を標榜した玄洋社であるが、このことは覇権主義を押し進めた欧米にとって危険思想の何ものでもなかったはずである。
今、玄洋社の資料を読むことはGHQによって封印された史実を追いかける楽しみとなっている。
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