紙の本
最高傑作か
2002/05/17 17:19
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投稿者:大仏 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私としては、これは作者の最高傑作であると思う。
密閉空間、不可能犯罪。全て本格継承者を自負している作者の名に恥じぬ出来である。
そして、最後に明かされるこの作者にしか出来ない館トリック。
この作者は、いつもキャラが一辺倒だと批判されるが、それで良いと思う。多分、作者の目指す方向がその先にあるのだから。
とにかく、多くは語れない。怒るも、批判するも、絶賛するも、この本を読んでからでも遅くは無いだろう。
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投稿者:なかが - この投稿者のレビュー一覧を見る
推理小説に館もののジャンルはあるが、やりかたによって、しらけてしまうことがある。
あまりに現実の居住性を無視して、唯一トリックのためだけの建物であるのがみえみえのときだ。遊園地の中の 斜塔だけが私有とされ、そこにアトラクションと個人の住居が併存している。それに塔内部の不合理な交通手段。綾辻行人『迷路館の殺人』の館内図を目にしたときのような呆れを感じた。
殺人現場の陰惨なシーンの直後ラブコメが演じられるような、プロット、トリックの要請なのかあるていど人間が描けていないことは我慢できるがそれ以上にご都合的になると印象は悪い。
しかし呆れも二度目でなれたのか、館トリックは新鮮で面白かった。
大胆な伏線があった小ネタも楽しい。
紙の本
微妙……
2002/04/02 02:24
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投稿者:さとる - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ第4弾。流氷館での事件をまとめた小説を出版社から出してもらえることになり、編集者を研究会の面々に紹介することになったカケル。そこに現れた女子高生の持ちこんだ不可解な手紙の暗号に、研究会の面々は取り組むことに。一方、モリサキメグミという女性を探し、後動は廃園となったレジャーランドを訪れていた。
暗号解読と、お馴染みとなった建物トリックがメインとなっている一作。全体的にあまりスマートではないという印象を受けた。特に、今回の事件の際の人の動きには、かなり疑問を感じるものがあった。キャラクターに関する難点は第1作から変わっておらず、少々読んでいて白けるところがある。どちらかというと、本格ミステリというよりは、本格ミステリ同人小説、といった感じがする。特に暗号に関しては。
あまり他のミステリ作品を読んだことのない人でも楽しめる構成にするべきなのではないかと思った。
紙の本
繰られているのは、誰?
2001/12/28 02:08
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投稿者:山村まひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
サブタイトルが「<あかずの扉>研究会首吊塔へ」ということで、シリーズ第4弾は、経営破綻で閉園になったテーマパーク「マリオネット・ランド」に残る、ピサの斜塔を模した「首吊塔」が舞台。
マリオネット・ランドに行く、と告げたまま、連絡が取れなくなった後動。一方、研究会のその他の面々も、女子高生が持ち込んだ手紙を分析し、暗号解読の末にマリオネット・ランドにたどりつくことに…。自殺する人形と名づけられたマリオネット、首吊塔の首吊り死体。はたして、事件はどこに行き着くのか…?
あいかわらず、ミステリマニアの心をくすぐる会話や、仕掛けの数々が、そこここに散りばめられており、思わず「ニヤリ」な仕上がりになっております。渋谷進平の設計による奇妙な塔。はたして、あなたはトリックを見破ることができるでしょうか?
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何て言うんでしょうか、舞台が広過ぎというのか。やっぱりフウダニット物は‘隔離された空間‘ってのが一番だと思います。その所為かこの作品は緊迫感がないというかグッと読み入るということがなかったので読み終わるのにはかなりの時間がかかってしまた。でもこの首吊り塔(名前これであってたかな?)内のトリックは面白かった。このトリックのためだけでも読む価値あり?かな?
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開かずの扉研究会シリーズ第4作。閉鎖されたテーマパーク内のタワー内に首吊り死体が乱舞する−って、すごいキャッチ。相変わらずお約束ずくめの本格モノ。今回は暗号解読がテーマ。この作者、発想は悪くないんだけど、それらの道具を旨く料理する文章力や構成力が足りない感じ。ま、材料がまずまずだから新作が出ると読んじゃうんだけど。
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誰が誰を操っているのか?
フーダニットに挑戦した本作ですが、とにかくこれまでのシリーズを好きであれば楽しめるし、霧舎さんの作風についていけなければあまり面白くないであろう、と思われる作品。
相変わらず二人の探偵が別々の場所で活躍する複雑な構成となってますが…
犯人途中で分かっちゃったんだよね〜残念。あまり意外性を感じない結末でした。
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閉鎖されたテーマパーク《マリオネットランド》に妖しく聳える斜塔
――首吊塔。その塔内を回転木馬のごとく首吊り死体が乱舞するとき、
《あかずの扉》研究会に未曾有の危機が迫る!はたして“誰”が“誰”
に操られているのか――!?新本格ルネッサンスの旗手、霧舎巧が
ミステリの王道、Whodunit(フーダニット)に挑む!
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閉鎖されたテーマパーク《マリオネットランド》に妖しく聳える斜塔――首吊塔。その塔内を回転木馬のごとく首吊り死体が乱舞するとき、《あかずの扉》研究会に未曾有の危機が迫る!はたして“誰”が“誰”に操られているのか――!?新本格ルネッサンスの旗手、霧舎巧がミステリの王道、Whodunit(フーダニット)に挑む!
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閉鎖されたテーマパーク<マリオネットランド>に妖しく聳える斜塔−首吊塔。その塔内を回転木馬のごとく首吊り死体が乱舞するとき、<あかずの扉>研究会に未曾有の危機か迫る!はたして’誰’が’誰’に操られているのか−!?新本格ルネッサンスの旗手、霧舎巧がミステリの王道、Whodunitに挑む!ナルさん大激怒!!って感じですかね。いやもうホント、彼は男前です。謎的にも、相変わらずてんこ盛りで大満足!
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開かずの扉研究会シリーズ
小説を出版することになったカケルが連れてきた女性編集者。部室に現れた野々原涼子のの手紙を持つ女子高生。犯人からのゲーム。閉鎖された遊園地に立つ首つり塔に監禁された後動と咲。自殺するマリオネットの秘密。
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初あかずの扉。全体的に特にこれといったところはない。なんか登場人物が全体的に軽いので漫画で読みたいなぁ。
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【図書館】シリーズ4作目
なんなんだろう・・・新本格としてミステリーとして、つまらないわけじゃないんだけど・・・
探偵役が二人いるのは、使いようによっては面白くなりそうなのに。読んでる内に誰が誰だか判らなくなる。残念。
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犯人が分かったのは嬉しかった(笑)。ほとんど直感、ていうか一箇所手がかりに気付いただけだったんだけど。
ストーリー上、「ドッペルゲンガー宮」にかなり関係が深いので、ちょっと読み直すかな。読んだんだけど、けっこう前だから忘れてるし。
次々出てくるミステリネタが楽しすぎ。「霧舎巧」の字を説明する、「霧越邸の霧に……」には特に大ウケ! それに続く「幻冬舎の舎」ってのもなかなかすごいけど。どっちもそこらの人に聞けば、何人に一人分かってくれるだろうか、てなとこだし。
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あー…。カケル=***(ネタバレなので伏字)、でしたか……(ちょっとガッカリ)。まあいいんだけどさ。
鳴海さん一行のvs犯人?のくだりは、マニアさんには楽しめると思います。いかにも霧舎巧らしいお遊びですね。
でも、この部分で、依頼をしてきたナントカさんがぜんぜん描かれていなくて、どこに行ったのかわからなくなることしばし。一緒にいるのか?いないのか?これは作者の意図で、ここにトリックが含まれているのか?なんて。単なる深読みだったようで。人数が多く描くのを忘れたのか?<作者
トリック自体も大掛かりで良いのだけど、↓ネタバレ
『ドッペルゲンガー~』に似たトリックであるというのは否めないんだな。もちろん実際は違うし、作中にも「流氷館と違ってほげほげ」とか書かれてるけど。でも、やっぱり大掛かりなだけに印象が似てる感じがする。
だから、見返しにも書いてあるように、トリック全体を楽しむというより「だれがだれのマリオネットなのか?」という部分に注目したほうがより楽しめるのではないでしょうか。
みんながみんな操られてますよ~。
やっぱ鳴海さんいいよな~。まあ、いちばんかっこいいのは後動さんなんだけどさ。
そうそう、カケル、浮気はイカンよ浮気は。(笑)でも、今回はちょっと(イヤかなり)可哀想だったかな…