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血統食わず嫌いだった私も、この本をきっかけに興味を持つようになりました。
ハイペリオン、ネアルコ、ノーザンダンサーなどなど、一世を風靡した種牡馬たちが出世した背景について分かりやすく考察されています。
現在のサラブレッドは淘汰を重ねて創りあげられたもの。しかし、一見トレンドではない血統がサラブレッドの進化に重要な役割を果たしてきたことがよく分かります。
この本は1997年に出版され、2001年に文庫化・加筆されているのですが、最終章では現在のミスプロ系の隆盛を予見していて、興味深い。
サンデーサイレンスが亡くなってしまった今、次世代、どんな血統が台頭してくるのか。これからの楽しみのひとつです。それとともに、地方へ海外へと交流がひろがっていくことが、馬たちの進化を促す役割も果たすのでは…と期待しています。
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(未完)
(書誌情報)
タイトル 競馬の血統学 : サラブレッドの進化と限界
責任表示 吉沢譲治著
出版地 東京
出版者 日本放送出版協会
出版年 2001.10
形態 315p ; 16cm
シリーズ名 NHKライブラリー
注記 1997年刊の増補
ISBN 4-14-084141-9
入手条件・定価 970円
全国書誌番号 20205509
個人著者標目 吉沢, 譲治 (1955-)‖ヨシザワ,ジョウジ
普通件名 サラブレッド
→: 上位語: 競走馬‖キョウソウバ
普通件名 競馬‖ケイバ
→: 上位語: 公営ギャンブル‖コウエイギャンブル
→: 下位語: 天皇賞‖テンノウショウ
→: 下位語: 有馬記念‖アリマキネン
→: 関連語: 調教師(競走馬)‖チョウキョウシ(キョウソウバ)
→: 関連語: 競走馬‖キョウソウバ
→: 関連語: 騎手‖キシュ
→: 関連語: 馬術‖バジュツ
→: 関連語: 競馬法‖ケイバホウ
NDLC RB611
NDC(9) 645.2
本文の言語コード jpn: 日本語
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競馬における重要なファクター、血統の歴史を知る一冊
競馬を見ない人にとっては、馬の血統なんて何の関心もありませんが、競馬を楽しむ人にとって血統は最も重要なファクターのひとつです。2歳の新馬を見る時、その血統によりどのような走りをする馬なのか、適性をある程度想像することができます。
そうやって勝ち馬の予想に利用しているわけです。
この本は、競馬の勝ち馬予想のための血統本ではなく、サラブレッドの歴史を述べた本です。サラブレッドの歴史は、血統的な背景を基にして、その馬の走りや性質が次の世代にどのように受け継がれたかが重要なポイントです。様々なエピソードを交えながら、セントサイモン、ハイペリオン、ネアルコ、ナスルーラ、ノーザンダンサー、ネイティブダンサー、トウルビヨン、ロイヤルチャージャー、そしてサンデーサイレンス等の有名な種牡馬を事例に挙げながら、血統の持つ意味について紹介しています。
競馬ファンでなくても、馬に興味を持つ人であれば、とても楽しめる本だと思います。
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「ゲイシャ」。今、世界中で活躍している馬の血統を辿っていけば、ほぼすべての馬からこの馬名が出てくるはずです。
http://www.ne.jp/asahi/behere/now/newpage056.htm
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セントサイモン、ハイペリオン、ネアルコ、ナスルーラ、ノーザンダンサー、ネイティブダンサー、トウルビヨン、ロイヤルチャージャー。以上の8つの系統について血統的な観点から書いてある本です。
これが面白いんです。色々な逸話とともに語られているので、それぞれの馬について知ることもできますし、その系統の特徴などもつかめると思います。
血統についての入門書的な感じでも読める本です。
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血統についてよくわかっていなかったので読んでみました。
過去にどんなことが繰り返されてきたのか。
読んでみて、改めて“強い馬を作る”ことの難しさというか、血統の奥深さというか、そんなことを考えさせられました。
一頭の人気のある種牡馬だけでなく、他の種牡馬にも注目してみたい。
どんな牝馬との間に、どんな名馬が生まれるのか。
興味が出てきました。
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すべてのサラブレッドは、ダーレー・アラビアン、ゴルドフィン・アラビアン、バイアリー・タークの3頭何れかを父系祖先とする。同世代との戦いを勝ち残った馬だけが、繁殖を許される。繁殖に移ってもその馬の子が走らなければ、その時点で淘汰される。そういった厳しい世界を何世代にもわたって生き延び、3頭の血脈を受け継いできたものこそ、現代のサラブレッドである。これが、サラブレッドは血で走ると言われる所以である。まさに走る血統、血の芸術といえる。 本書は、そのようなサラブレッドの世界を、重要血統、重要種牡馬を中心に語る。セントサイモン、ハイペリオン、ネアルコ、ナスルーラ、ノーザンダンサー、ネイティブダンサー、トウルビヨン、ロイヤルチャージャーと競馬史に綺羅星のごとく輝く種牡馬を中心に描き出された世界は圧巻である。競馬ファン、必読の一冊といえる。
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たまに「ん?」となる理屈や例え話が出てくるが、筆者が一貫して主張する「近親相姦をするな」という主張には頷ける。
ただサンデーサイレンスが種牡馬入りしてすぐ書かれた本なので古い情報も多い。
競馬の血統や競馬史を学ぶにはいい本。