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「ポケット詩集」の第二集。顔ぶれはほとんど同じですが、こちらにもいい詩がたくさん集められています。
そして、三好達治、八木重吉、黒田三郎、国木田独歩、立原道造・・・などの詩も。
現在、3冊まで出ているシリーズです。
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あの頃わからなかったことが今は分かる。
そんな詩がたくさんある。なんであの頃はこれらの詩の意味の重要さに気づかなかったんだろう。
だけど、解らないときに出会って、そしてもう一度読み返したからこそ、感銘深く感じるのかな。
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ふゆのさくら(作:新川和江)という作品になんだかほっとした。
「そのようにあなたとしずかにむかいあいたい」
こんな風に好きな人と時間を共にできたらどんなに嬉しいだろうか。
一分、一秒さえも無駄にしないキツキツの社会で、まるで時間が止まったように静かに穏やかな日々が過ぎていったら・・・
これはわがままかな〜
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こういう風に、良いというわれている詩が集められているのは嬉しい。
新しい詩人の開拓にもなる。
教科書のよう、というか。
一般的に王道に良い詩が集められてるので、安心感もある。
詩に取っ付き易くなるかと。
他のも読んでおこう。
そしてやっぱり黒田三郎が好き!
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優しい言葉がたくさんのっている。
わりと新しいものが多い。
わりと前向きな感じのものが多い。
とても優しい。
この本にとても救われた。
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(和田律子先生おすすめ)
日本の有名な詩が集められています。小・中学校や高校の授業でとりあげられた作品もありますが、大学生になって改めて読むと、新しい世界がみえてきたという感想もあります。とくに、茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」という詩には、たくさんの共感が皆さんの先輩たちから寄せられています。
http://opac.rku.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB40029309&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB
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相変わらず前書きが好き
好きな詩リスト
・われは草なり
・儀式
・歌
石垣りんさんの詩はぞっとするようなものが多いけれど、「儀式」は好きだな。
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道程。懐かしい詩。
中学の時、生活ノートの表紙にこの詩が採択されてた。
人生の道の駆け出しのあの頃、
童貞と掛詞だと言うんでクスクス笑った男子達がいたっけ。。
人生を折り返してしまった今、その幼さと青さが眩しく羨ましい。
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まど・みちおが「うさぎに/うまれて/うれしい/うさぎ」と歌う、その生命と個と一度きりの瞬間の肯定感、というものに甲本ヒロトに近いものを感じる。この詩一篇だけでもう、何もいらなくなる。
そしてまた、大好きな茨木のり子の有名な「倚りかからず」が、ジョン・レノンの「GOD」に形式から内容まで酷似していることに気づいて驚く。茨木のり子はレノンを聴いてはいなかったろうけれど。
同じ事を同じ様に考える人はいるものなのだ。
ただ、ジョンは「ヨーコと僕だけ」、と宣言しているが茨木さんは「椅子の背もたれだけ」というのが寂しい。
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どの詩も愛にあふれていて 「生きとし生けるものへのいとおしみの感情」を感じる
黒田三郎さんの夕方の三十分 と
吉野弘さんの奈々子に が大好き
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キラキラした言葉の宝石を散りばめたような詩集。
著名な詩人たちのとびきり上等の詩集。
素晴らしいのは、編者の田中和雄さんのまえがきです。
「子どもたち、詩を読みなさい。とびきり上等のいい詩を読みなさい。
いい詩というのは、詩人が自分の思いをどこまでも深り掘りさげて普遍にまで届いた詩のことです。
詩人の仕事は、生きる喜びをうたうことです。いい詩はみんな、生きる喜びにあふれています・・・
この詩集を、ほんとうの子どもたちと、子どもの心を持った大人たちに捧げます」
まえがきを読むだけでも、心が暖まります。
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我は草なり 高見順
我は草なり伸びんとす
伸びられるとき伸びんとす
伸びられぬひは伸びぬなり
伸びられる日は伸びるなり
我は草なり緑なり
全身すべて緑なり
毎年変わらず緑なり
緑の己にあきぬなり
我は草なり緑なり
緑の深きを願うなり
ああ生きる日の美しき
ああ生きる日の楽しさよ
我は草なり生きんとす
草の命を生きんとす
雪 三好達治
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降りつむ
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪降りつむ
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「ポケット詩集 Ⅱ」 (株)童話屋
2001年 10/19 初版
2011年 8/28 第16刷
かの大戦が人々に落とした影は
とてつもなく大きい。
言葉の端々に
幸せを求める優しさと
幸せを求め過ぎる戒めがある。
瑞々しい言葉が痛いほど沁みてくるのよ。
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まど・みちおさんの、 うさぎ という詩が、とても好き。
うさぎ まど・みちお
うさぎに うまれて
うれしい うさぎ
はねても
はねても
はねても
はねても
うさぎで なくなりゃしない
うさぎに うまれて
うれしい うさぎ
とんでも
とんでも
とんでも
とんでも
くさはら なくなりゃしない
、、、この詩も、好きです。
われは草なり 高見 順
われは草なり
伸びんとす
伸びられるとき
伸びんとす
伸びられぬ日は
伸びぬなり
伸びられる日は
伸びるなり
われは草なり
緑なり
全身すべて
緑なり
毎年かわらず
緑なり
緑の己に
あきぬなり
われは草なり
緑なり
緑の深きを
願うなり
あゝ 生きる日の
美しき
あゝ 生きる日の
楽しさよ
われは草なり
生きんとす
草のいのちを
生きんとす
、、、まど・みちおの 虹
吉野 弘の 奈々子に 、も、好きな詩です。
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日本を代表する多くの詩人たちの詩が網羅されている。若かった頃に好きだった石垣りんさんの「倚りかからず」は入っていたが、残念ながら「表札」はなかった。改めて検索して読み返し書き留めておくことにしました。
表札
石垣 りん
自分の住むところには
自分で表札を出すにかぎる。
自分の寝泊まりする場所に
他人がかけてくれる表札は
いつもろくなことはない。
病院へ入院したら
病室の名札には石垣りん様と
様が付いた。
旅館に泊まっても
部屋の外に名前は出ないが
やがて焼き場の鑵にはいると
とじた扉の上に
石垣りん殿と札が下がるだろう
そのとき私がこばめるか?
様も
殿も
付いてはいけない、
自分の住む所には
自分の手で表札をかけるに限る。
精神の在り場所も
ハタから表札をかけられてはならない
石垣りん
それでよい。
年々いわゆる堅いモノがつくづく嫌になってきた。軽快な雰囲気に惹かれていく。そこで、本作に収められていたイチオシ。
春の問題
辻 征夫
また春になってしまった
これが何回めの春であるのか
ぼくにはわからない
人類出現前の春もまた
春だったのだろうか
原始時代には ひとは
これが春だなんて知らずに
(ただ要するにいまなのだと思って)
そこらにやたらに咲く花を
ぼんやり 原始的な眼つきで
眺めていたりしたのだろうか
微風にひらひら舞い落ちるちいさな花
あるいはドサッと頭上に落下する巨大な花
ああこの花々が主食だったらくらしはどんなにらくだろう
どだいおれに恐竜なんかが
殺せるわけがないじゃないか ちきしょう
などと原始語でつぶやき
石斧や 棍棒などにちらりと眼をやり
膝をかかえてかんがえこむ
そんな男もいただろうか
でもしかたがないやがんばらなくちゃと
かれがまた洞窟の外の花々に眼をもどすと・・・・・
おどろくべし!
そのちょっとした瞬間に
日はすでにどっぷりと暮れ
鼻先まで ぶあつい闇と
亡霊のマンモスなどが
鬼気迫るように
迫っていたのだ
髯や鬚の
原始時代の
原始人よ
不安や
いろんな種類の
おっかなさに
よくぞ耐えてこんにちまで
生きてきたなと褒めてやりたいが
きみは
すなわちぼくで
ぼくはきみなので
自画自賛はつつしみたい