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紙の本
この本を読んで、ますます「ちびまる子」や哲学が嫌いになってしまった。時間が勿体無いぞ
2004/12/06 20:08
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
《東大出でお茶大の哲学の教授土屋賢二と、離婚をしてますます元気に生きている漫画家サクラモモコの本音対談》
東大出で、お茶大の哲学の教授である土屋賢二と、離婚をしてますます元気「ちびまる子」の漫画家サクラモモコ。土屋が、ベストセラー作家さくらにあやかろうと企画したのか、出版社が企んだのか、一石二鳥を狙ったジョイント企画。果たして二兎得ることが出来たやら。
対談の話題はあくまで身近なこと。それが、さくらももこの本がよく読まれる所以だろう。それを良しとする土屋の姿勢も屈託が無い。小さいときから、さくらももこが世界をどう見てきたかが良く分かる。どうすれば人に気に入られるか、成績が良くなるか、それを理解した上で無視して生きてきたさくらと、のんびりとしかも優等生として生きてきた土屋が示す老人らしい驚き。
土屋はあくまでさくらの引き立て役に甘んじる。我が家に大学教授が来ると知ってオロオロするさくらの母と父親ヒロシの姿は、ちびまる子の世界そのもの。土屋が専門とする哲学を、どうやってさくらが料理するか、あるいは土屋が説明するかが楽しみだったが、空振り。土屋は、好々爺(まだ50代だから不適かもしれないが)然として、いかに世間が思い込んでいる東大を出た人間の姿と、自分が異なった存在であるかの説明に終始する。それは幼少期からのおっとりした生活にはじまり、現在の大学での生徒や助手たちの自分への扱いに及ぶ。
個人的な好き嫌いで全く読んでこなかったさくらももこだが、人気の所以が分かる。この本だけでは見えてこないところもあるが、あまりの強気には何か深い理由があるのだろう。ただし、私が我が家で「ちびまる子」を見せない方針には変わりは無い。その点は「クレヨンしんちゃん」とは違う。
さくらが哲学を料理するところを読みたかった私にとっては、毒にも薬にもならない暇つぶし本だったが、読み易いことは間違いない。群ようこの陰に対する、さくらももこの陽、人によっては、そう取る人がいるかもしれない。ただし、真面目にものを考えようとする人には、時間の無駄遣い。それを余裕とはいえないところがこの本の評価だろう。
紙の本
土屋氏は、しゃべりよりは文章の方がずっと面白い
2002/05/11 21:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:川原 いづみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
さくらももこと土屋賢二の対談&エッセイ集。エッセイの割合は土屋氏の方が多いですね。
対談部分では土屋氏が聞き手に回り、こちらは結構マトモな受け答え。さくらももこの色が強い。パワーがある。この方、『ちびまる子ちゃん』を見てるとのほほーんとしてそうだけど、そうではないんですねぇ。考え方が凄くしっかりしていて。何をするにも自己管理が行き届いている、そんな感じ。
土屋氏は、しゃべりよりは文章の方がずっと面白いように思います。
紙の本
さくらももこはあらたなる教祖となるのか?
2001/12/28 17:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つる - この投稿者のレビュー一覧を見る
さくらももこは彼女なりの哲学を、もううち立てている気がする。だらしない、努力嫌い、そんな一見マイナスの言葉だが、彼女にかかると、なんか人生好きなことしてるほうがいいもんね、別に努力なんてねーくだらないよねー、という気になるから不思議だ。
土屋賢二もけっこうおもしろい。さくらももこの方が偉そうなところも笑える。こういう対談形式の本にありがちな、誉めあいとか謙遜ごっことかがないのもいい。