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紙の本
ナンシー最高
2001/12/13 19:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チャールズ - この投稿者のレビュー一覧を見る
やはりうまい。どんな本を読んでいても、ナンシーならもっと簡潔に、おもしろく、しかもこれ以上ないほど本質をつく文章をサラッと書ける、と思ってしまう。それほどナンシーの文章はすごい。
「多重人格ヒロ」についての文章が秀逸。うさんくさい、というニュアンスで書いているのだが、批判しにくいテーマのため、普通なら重々しく、言い訳がましくなるところを、ナンシーは非常に正直な感想を漏らしている。おそらく放送を見た人がほぼだれでも感じることなのだろうが。批判が怖くてなかなか口に出せないだろう、公には。
しかし、ナンシーの文章は残酷にも感じないし、イヤミもない。これが芸だ。小難しく、言い訳がましい(男性に多い)文章より数段上だ。ドキュメンタリーの本質もしっかり理解していて、やはりナンシーって想像以上に奥が深い。
紙の本
TV番組・タレントを毒舌コラムと消しゴム版画でメッタ斬りにする、「週刊文春」連載コラム第5弾
2001/12/18 18:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:杉田宏樹 - この投稿者のレビュー一覧を見る
絶好調、ナンシー関の「週刊文春」連載コラム集第五弾である。初出が2000年9月から2001年9月まで。取り上げられた番組およびタレントは、「土曜ワイド劇場・ラーメン刑事」と神田正輝、「オールスターシリーズ2000日米野球」と小柳ゆき、「アッコにおまかせ!」と和田アキ子、「TVチャンピオン・大食い選手権」と赤阪さん、「日本有線大賞」と薬丸裕英、「女優・杏子」と荻野目慶子…と切りがないのでこの辺でやめておくが、ナンシー・ネタではお馴染みの顔あり、初顔もありで、今回も抱腹絶倒請け合いな文章のオンパレードだ。気になる番組と出演者のワン・セットが基本だが、当該物件以外に話が及ぶこともしばしば。脱線するのが好きなナンシーは、小ネタでもしっかりと笑いを取ることを忘れない。またナルホドと納得させられる分析も多数。TBS昼1時台2本連続の「旅館もの」に注目、旅館が繰り返しドラマの舞台とされる理由は、対立の図式を解りやすく呈示できるから、とし、「旅館もの」は昔から構造的に派閥が敵対するものというコンセンサスが出来上がっている、と指摘する。子供の頃に見た「細うで繁盛記」は、今でも強烈な印象が残っているもんな。さっきNHKのニュースを見ていたら、本書に登場するタレントが3組出ていた。ニュースその1「紅白歌合戦」出場者発表。えなりかずき初出場である。テレ朝放映「じゃがいもの会」は、えなり中心の番組構成だった。えなりってキワモノのはずだったのに、いつの間にか王道。いくらNHKにレギュラー出演中って言ったって、「歌手」となれば話は別だろう。もう1組のゴスペラーズは、気がついたらR&B系男声コーラス・グループの代表格みたいになっていた。グループ名が凄過ぎてふざけたようなことになっている点には、誰も触れようとはしない。ニュースその2「自衛隊派遣法」。反対派の大橋巨泉には「当選しちったよ。相変わらず恩着せがましい男」と一刀両断。あと、花田憲子の版画、顔がムクんでいる。それにしてもナンシーの口調って伝染る。ヤクザ映画を見終わって、映画館を出た時肩で風切っている男みたいな。例えが違うか。 (bk1ブックナビゲーター:杉田宏樹/音楽評論家 2001.12.19)
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